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マンガ家Mの日常
ジョイ・ディヴィジョン、ニューオーダー
バンドの名前は何となく知っていたけど、ちゃんと聞いた事が無かった。
ドキュメンタリー映画を見る。

70年代後半、英国に突如として現れたパンクロックのムーブメント。
セックスピストルズのライブを見た鬱屈した若者が
これなら自分にも出来る、とゾロゾロとバンドを組み出した。
その中で異彩を放ったのがジョイ・ディヴィジョン。
実験的で陰鬱な楽曲ながら、次世代パンクを切り開きつつあった。
ところが、ヴォーカルのイアンの自殺で、2年あまりで活動終結。
残された3人で新しくニューオーダーとして活動を始める。

英国やアメリカって、バンドを素材にしたドキュメンタリー映画が沢山ある。
インタビューが中心だったりするんで退屈ではあるんだけど、
ファンの人にとっては貴重。
バンドの活動って、夢を追った若者達がいる所から始まって、
刺激的な栄光と挫折の繰り返しなんで、そのままでも映画になってしまう。
特に今作はイアンの自殺で幕を閉じるんで、より劇的だった。

当時の英国は(今も似たようなもんだろうけど)貧富の差が広がり、
多くの若者が失業して、鬱屈した思いを抱えて生きていた。
それで、反体制的で絶望感に浸った楽曲が多く作られ、支持された。
イアンもそんな若者だった。
才能に恵まれていたようで、音楽活動は順調な滑り出しを見せていたのに、
若くして結婚、ツアー中に愛人が出来て、問題を抱えてしまっていた。
そして、重度の癲癇が発症。20代前半の若さで自死を選択してしまった。

アルバムは2枚制作していて、映画の中で聞くと、興味深い音色。
でも、レコーディングがどの程度質が良いかがわかんないな。
CDで聞くとちょっとキツイかも?

20代前半はとうに通り過ぎてしまったので、
今更共感して思い悩む事は出来ないだろう。
でも、常に人生の中で鬱屈した瞬間は巡って来るもので、
気持ちの奥の何処かで何かが鳴り響く感触がある。

様々な事に時間を取られるようになってしまって、
もうずっと、音楽を聞く事が減ってしまった。
もう一度改めて音の世界に浸りたくなった。




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