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マンガ家Mの日常

主演にデニス・クエイドを迎え、鳴り物入りで始まったドラマ「VEGAS」。
なのだけど、僅か1シーズンで終わってしまった。
60年代、ラスベガスが新しいカジノの街として隆盛を迎える時代、
マフィアと牧場主の保安官、FBIも絡んでの人間ドラマ、
結構面白かったのにな。
舞台がカジノだけにドレスとかも華やかで、見ていて楽しかった。

マイケル・チクリス演じるサヴィーノは
本家シカゴマフィアからラスベガスのカジノを仕切るよう遣わされて来た。
危ない事にも手を出すけれど、根はビジネスマンで、
カジノホテルの成功に大いなる野心があり、卓抜した才覚を発揮している。
このキャラクターが良い。

一方で、ラム保安官は軍人上がりの堅物で、牧場経営が本業。
正義感だけで保安官の仕事を請け負っている。

ラスベガスで起きる事件の数々に加えて、
サヴィーノは法外なアガリを要求するシカゴのドン達に悩まされて、
度々危ない橋を渡るハメになり、その度にラム保安官と一悶着。

シーズンの終わり掛けになって、ネブラスカマフィアが出張って来て、
ラム保安官とサヴィーノにとっての共通の敵となり、ふたりは手を組む。
で、今後も敵対しながらも、見えない絆が生まれる、そこでおしまい。

ラスト、バタバタと終わって行くような感じだった。
そしたら、これで全話終了。 だからかぁ〜。
一応の結末は迎えられたから良かったけど、
結局のところ、予算や視聴率の問題で打ち切りになったらしい。ガッカリ。

そういう話をネットで検索していたら、他にもゾロゾロ出て来た。
ケーブルで見ていたドラマで、シーズン終了後に次のシーズンを待っていたのに
なかなか始まらなくて、どうしたのかなぁと思っていたら、
あれもこれもサッサと打ち切り。
「フラッシュフォワード」「アルカトラズ」、
おそらく「弁護士イーライの不思議な日常」「EVENT」も。
大きな構想や仕掛けがあるストーリーで、1シーズンでは何も解決していないまま。
それなのに打ち切りって...。
予算の都合とは言え、視聴者の事を何も考えていないのね。
せめてそれらしい結着でも見せてくれないと。

そう言えば「HEROES」も、後半なんとなくバタついてたなぁと思ってたら、
やっぱり打ち切りだったんだって。かなりのヒットだったのにね。
「ダーティ・セクシー・マネー」もかな? くうっ、好きだったのに。
これはレギュラーのジル・クレイバーグが亡くなったからってのもあるかもだけど。


逆に「ER」だとか「グレイズ・アナトミー」だとか、
もうとっくに話の主体が終わってるのに、新キャラクターを次々入れて
ダラダラ延命しているようなドラマもある。
それでも視聴率がいいのかなぁ?
新キャラクターって、殆どがオリジナルキャラクターの魅力に及びもつかなくて、
同じ事を繰り返すだけだからつまんない。

何故か若干微妙に思える「FRINGE」なんかがシーズン4まで来ていて健闘してる。
近未来SFって事じゃ他と変わらないのに。
オーストラリア出身のアナ・トーヴの類い稀な美しさと新鮮さ、
恋愛ドラマを膨らませたのが勝因かな。

こうしてみると「LOST」がファイナル・シーズンまで辿り着いたのは奇跡だね。
テンポはやたらゆっくりだし、事の実態はわからんし、
現在と過去のエピソードがゴチャゴチャ入り交じって、
面倒臭いわ、話は進まんわ...。
そう言うのがマニア心をくすぐったのかな。

お国が違うけど、
「KILLING」や「BRIDGE」はシーズン通しの展開で、見るのがシンドイけど
シーズン毎にちゃんと結着が着く構成だから、カタルシスは満足させてくれる。
そういうやり方の方が良いのかなぁ。
週刊連載のマンガでもそうなって来てるよね。




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