忍者ブログ
マンガ家Mの日常
ハリウッドの有名映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの
セクハラを追求した、実話に基づく映画。


長年に渡り性暴力を繰り返してきたワインスタインだったが、
女優達の告発は様々な手段で握り潰されてきた。
NYタイムズの若手記者ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイーは、
被害にあったとされる女性スタッフや女優達に接触し、
丹念な聞き取り調査で彼女達の信頼を得て、大きな告発に結実させる。
有名女優アシュレイ・ジャッドの告発が契機となった。


ごく最近の記事で、実話が元になっているので、
フィクションのような派手な出来事は無く、
記者2名による聞き取り調査が淡々と続く。
グウィネス・パルトロウは実名は提供したものの、出演は無く、
アシュレイ・ジャッドは本人役で出演。

ミーガン役は、「わたしを離さないで」「プロミシング・ヤング・ウーマン」等、
骨太の作品で高い評価を得るキャリー・マリガン。
ジョディ役はエリア・カザン監督を祖父に持つ、ゾーイ・カザン。

日本では、現在、ジャニーズ事務所の性加害が大きく報道されており、
被害者の心境を思うと、今作のような映画が重苦しい。

ワインスタインが有罪となり、
実刑が確定した後だから製作できたわけだろうけど、
ハリウッドの人達がハリウッドの闇を暴くというのも、
容易い事では無かっただろう。
ごく最近の出来事だから、関係者はまだほぼ存命だろうし。

ジャニーズの場合は、加害当事者が既に亡くなっているので、
もっぱら、性加害を見過ごしにしてきた(とされる)周囲の人達に
非難の矢が向けられているけど、
ワインスタインの周辺はどうなんだろうか。

被害女性達の多くは、
映画界で仕事を続けていく為に、ワインスタインに逆らえず、
裏金を受け取って口をつぐまされた。

セクハラは、人としての尊厳を踏みにじる。

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック