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マンガ家Mの日常
スウェーデンとオランダを繋ぐ橋をモチーフにしたサスペンスの第2弾。

海峡を渡って何処までも伸びる長い橋の向こうは、冷えた霧にかすんで見えない。
橋が黄泉への道のように見える。

「KILLING」でも同様だったのだけど、これ程の優れた設定になると、
第2弾はインパクトが弱まったかのように感じられてしまうのは否めない。
でも、全10話というバランスが良く、人間模様と
例によって二転三転する事件の展開に、見るものを引き込む力があった。

絶倫刑事のマーティンは、殺人課からは一旦外されたものの、
情状酌量でさしたるお咎めは無かったようで、別の部署で働いていたところ、
今回の事件で再びサーガと組む事になった。
精神的なダメージと家庭崩壊に悩みつつ、でも何故か相変わらずモテる。

マーティンや長い付き合いの上司はサーガとの付き合い方に慣れているが、
事件の為に新しく配属された若い刑事ラスムスはやたら反発してしまう。
まぁ、仕方無いとこなんだけど。
シーズン1を見て来た視聴者にはサーガの言動が懐かしい。

サーガにはなんと、恋人が出来ていた!
気の良いアニメクリエイターのヤーコブはついにサーガと同棲したり、
母親を紹介するところまでいくんだけど、
サーガの仕事一途が災いして、付いていけなくなって、別れを切り出す。
サーガはいつもの如くただ淡々と受け入れているようであるが、
涙が一筋、無表情な顔の頬を伝う。

ケータイに電話があるといつも「マルメ県警サーガ・ノレーン。」と答える。
サーガにとってのアイデンティティーは「刑事」ただ一つ。
プライベートが無い。

事件は生物兵器によるテロ。
環境破壊を止める為のメッセージなんだけど、大元のボスの正体が明かされず、
シーズン3に引き継がれるのかどうか。

日常の些細な出来事が、大企業の目論見や政治家の活動とリンクしていく様は
「KILLING」と同様で、スケール感にワクワクさせられる。

「KILLING」の方はサラが追い詰められた形で、シーズン3で終了となった。
「BRIDGE」はシーズン3の製作は決定してる筈だけど、
マーティンが窮地に立たされていて、どういう展開になるのか読めない。
マーティンの存在によって、サーガの感情は様々に揺さぶられ、
確実に変化を遂げて行っている。

続きが早く見たい!

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