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マンガ家Mの日常
ネタバレ注意。



横山秀夫のミステリー小説「64(ロクヨン)」を原案にBBCがドラマ化。
ミニシリーズ全4話。


警察官クリスの娘オリヴィアが失踪。
クリスの妻で元潜入捜査官ミシェルは単独で調査に向かう。

クリスは記者のサマンサと浮気した過去があった。
クリスを責めるミシェルは、オリヴィアは別の男性との間の子供だと告げる。
相手は潜入捜査中の対象者だった。
ミシェルはオリヴィアがその男に会いに行ったのではないかと思い、
男の屋敷に忍び込むが、オリヴィアの行方は分からずじまい。
その後、突然オリヴィアは一旦帰宅するが、
両親の不仲に嫌気がさしていて、家を出る。

クリスはサマンサから呼び出されて会いに行くと、
16年前の少女ジュリー失踪事件の再調査を持ちかけられる。
当時ジュリーは失踪したとされていたが、実は犯人からの電話があり、
その証拠テープが何故か無いものとされていた。
クリスはジュリーの父親ジムに会いに行くが、追い返される。
ジムは、自分が「64」について知っていた為に娘が犠牲になったと言う。

同じ頃、スコットランド法務大臣ウォレスの娘アナベルが失踪。
犯人からの電話があり、誘拐事件として捜査される。
捜査に加わったクリスは、過去のジュリー失踪事件との関連性に着目。
ジュリー殺害犯を見つけ出す。
事件の日、犯人はウォレスからの依頼でジムの家に忍び込み、
「64」に関する資料を盗み出そうとしていた。
ジムは不在だったが、娘のジュリーと鉢合わせして揉み合いになり、
転倒したジュリーは死亡。
犯人はウォレスからの指示でジュリーの遺体を隠した。
犯人からの電話の録音テープが存在したが、
ウォレスに繋がる懸念から、秘密裏に処分された。
証拠保管担当のガリーは精神的に疲弊し、命を失くす。

ミシェルと共にアナベルの居場所を突き止める。
誘拐犯はジムと、ガリーの元同性恋人警察官ゴードンの2人だった。
ジムは「64」はスパイの暗号コードだと語る。
ウォレスはスコットランド独立を支持する政党に属していたが、
実は、独立を阻止したい英国政府から派遣されたスパイだった。
ジムは犠牲になった娘の仇を討つべく、アナベルを誘拐して
ウォレスに思い知らせようとした。
ウォレスをおびき出し、スパイの告白を迫るが、狙撃手に撃ち殺される。

クリスはジムから、証拠となる電話テープのコピー等が入った
USBメモリーを託されていた。
「64」に関与していた兄フィリップにUSBの公開を申し出るが、
警察署長で先々の出世も約束されているフィリップは受け入れない。
危険を承知で「64」に逆らう事は出来ない。

クリスとミシェルは、自ら情報の公開を決意する。


全4話と、比較的短いので見易い。
横山秀夫の原作をWikiでチェックすると、かなり違うような印象。
「64」という数字が昭和64年から来てるから、英国版では意味をなさない。

どういう展開かと思いきや、
オリヴィアの失踪は「64」とは全くの無関係で、実の父親も話に絡んで来ない。
何の為のエピソードなのか、理解に苦しむ。
ミシェルが元潜入捜査官だったという設定も、ほぼ意味をなさない。
(もし私が担当編集者だったら、この辺のエピソードは全部作り変えさせる。)

クリスは正義感の強さ故に組織内で疎まれて出世出来なかったんだろうけど、
今作を見る限りでは、あまり優秀とも思えない。
だから平の巡査なんだよってか。

原作とか、日本版の映画とかの方が、
もうちょっと繊細に出来ていたりするのかなぁ。

ついでに一つ細かい事を言うなら、
アナベルが軟禁された山小屋は、壁は石造りなんだけどドアが木製なので、
ドアを壊して逃げ出せたんじゃないかなぁ。

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