軽いノリのラブコメディを見る。
コイツが何故かまた飛行機の話だ。
偶然とは言え...。
欧米は飛行機での移動が日常的だからかな。

テイ・ディグスが出てるというんで見たんだけど、
大半は知らない俳優さんばかりで、テイ・ディグスの出番も少なかった。

CAのモンタナは美人で人気者だけど、結婚相手への理想が高過ぎて未だ独身。
妹二人に先を越されて、母親からもせっつかれて焦ってる。
CA仲間に相談したら、元彼達との再会をセッティングしてくれて、
次々会ってはみるものの、やっぱりしっくり来ない。

しかし、青い鳥はすぐそこにいた。
幼馴染でアパートのお隣さんのウィリアムとは親友のような関係だったが、
心が通って、一緒に長く過ごせる唯一の男性だと気づく。
ウィリアムがモンタナにプロポーズして、めでたしめでたし。

仕上がりとしては可愛いラブコメなんだけど、
やや安い作りになってるので、脚本があちこち微妙。
もうちょっと良いスタッフで練り上げたら、良い作品になったのに、惜しい。

まず、ヒロインのモンタナが美人過ぎる。
だもんで、元彼を選り好みする様子がいけすかない。
元彼の一人がかつては売れないミュージシャンだったんで別れたのに、
ヒット作を出してスターになったって知った途端近寄るなんて、嫌な女。
とにかく、リッチなセレブ狙い。

CA仲間が元彼達のフライトの予定を調べ上げて（違法なんだけど。）
モンタナが同じ便に偶然乗ったように見せかけて
出会いを演出するってアイデアは面白かった。

最終的にはブルーカラーのウィリアムとくっつくんだけど、その前に、
セレブ狙いの美人が高い鼻をキッチリへし折られるシーンがどこかに欲しかった。
でも、元彼全員モンタナにメロメロで、極め付けには超リッチな男に誘われる。
なんだかなぁ〜。

おまけに妹の結婚の事前のお披露目パーティで、演説をぶって、
結婚を延期させちゃう。
そんな偉そうな事言えた立場じゃないだろ。
母親って人は最初の夫が病死した後、次々再婚して、計５回の結婚暦。
でも、モンタナの父親である最初の夫だけを愛してたって、最後に告白する。
それって失礼だろ。２番目以降の夫の子供である妹達は傷つくよ。
こういうところに脚本の甘さが目立つ。

ラストでウィリアムと上手くいくのは良いんだけど、
ウィリアムには一応直前まで彼女がいた。
でも、ずっとモンタナに気があったってか？
彼女の浮気が発覚して別れるんだけど、だからすぐモンタナにプロポーズって、
それもどうなのよ。

あちらこちら、なんだかなぁ〜って思わせられてしまう。

まぁ、なんしろヒロインのモンタナに問題あり。
女性から見て、あんまり感じ良くない。
これがね、サンドラ・ブロックとかリース・ウィザースプーンとかみたいに
美人だけど愛嬌のあるルックスで、バカになれるタイプで、
ラブコメに慣れてたらもっとずっと良かったのに。
今作の女優さんはコメディらしいドタバタシーンにイマイチ慣れてないみたい。
というか、モデルばりの美人なんで、笑えないんだよね。

お気楽に見るには楽しい作品でした。