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マンガ家Mの日常
19世紀アメリカの詩人エミリ・ディキンスンの伝記映画。
「Sex And The City」のミランダ役シンシア・ニクソン主演。

日本の学校では詩を学ぶ時間が多くはなく、
海外の詩に触れる機会も少ない。
詩を読み解く能力のようなものが十分に育てられていなくて、
イマイチ馴染みが薄い。
ディキンスンの名前は「大草原の小さな家」で聞いた気がする。


マサチューセッツの名家で育ったエミリは、
社会や宗教に対する様々な疑問を抱えていた。
容姿に対するコンプレックスや、唯一の理解者だった友人との別れ等から、
次第に引きこもりになり、自室で詩作に没頭する。
妻帯者の牧師へのほのかな恋、兄の不倫、厳格な父親の死、等々、
人生が静かに流れてゆく。
生前は僅かに発表した詩は酷評されたが、後世で偉大な詩人と認められた。


大半が屋敷の中で展開するけれど、時代の空気は確かに伝わって来る。
エミリの過度な思慮深さが、彼女自身を苦しめたかのよう。
当然ながら、当時のビデオがある筈も無いのだけど、
シンシア・ニクソンの語りはエミリの人格を彷彿とさせる。

ディキンスンの詩をきちんと読んでいれば、
もっと深く感じられるものがあると思う。
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