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マンガ家Mの日常
注/ネタバレ


ヴァンサン・カッセル、ロマン・デュリス、
現代のフランス映画を牽引する2大スター共演作とあっては、
見ない訳にはいかない。


16歳の少年ダニーが行方不明。
アルコール依存症で、部下の女性刑事に卑猥なジョークをぶつけるのが日課の
警視ヴィスコンティは、最初はやる気がなかったものの、
ダニーの母親ソランジェに惹かれ、次第に捜査にのめり込んで行く。

ダニーの一家と同じアパートの5階に住む国語教師べレールは、
以前ダニーの家庭教師をした事もあり、積極的に関わってくる。
べレールはダニーの学校鞄の発見や、ダニーからの家族宛の手紙を偽造する等、
捜査を撹乱させる。
べレールは妻子持ちだが、ゲイの一面もあり、
ダニーに惹かれていたのかもしれない。
作家になりたいという願望から、自分でダニー失踪事件を創作していた。

ヴィスコンティは離婚して一人暮らしで、
息子のドニは高校でドラッグの密売に手を染めている。
ストレスを抱え、ソランジェと関係を持つ。

当初ヴィスコンティはべレールを疑っていたが、
べレールが偽造したダニーの手紙を、ダニーの父親が隠していた事から、
両親が犯人だと目星を付け、父親と母親のソランジェを逮捕する。
父親は、知的障害のある娘マリーをダニーが性的に虐待していて、
ダニーを払いのけようとして誤って殺してしまったと自供。
しかし裁判直前にソランジェは、マリーを虐待していたのは夫だったと告白する。
知的障害の為、善悪の判断ができないマリーは、
父親からの性的虐待を快楽として受け入れ、自ら求めさえしていた。
ソランジェは見過ごすしか無かった。


事件の捜査は、日本、アメリカ、英国、いずれかの警察に頼もうと、改めて思った。
フランスとイタリアの警察はあてにできない。

はっきりした物的証拠も何も無しに、両親を逮捕しちゃって、大丈夫なの?
ソランジェと関係を持った事がバレたら、捜査自体が無効にされたりするのでは?

とにかく、事件捜査としては、全くスッキリしない。

ミステリーとして見るというよりも、やはり、
2大スターが複雑なキャラクターを演じるのを堪能するのが正しい見方。

粋なプレイボーイを演じる事も多かったヴァンサン・カッセルも年齢を重ねて、
中高年男の悲哀を滲ませられるようになった。
でも、やっぱり、カッコイイヴァンサンが見たいなぁ。

べレール役のロマン・デュリスは、複雑な役所を上手く演じていた。
幅広い役柄を演じられる、興味深い俳優。
でも、やっぱり、カッコイイロマンが見たいなぁ。

二人とも、顔中髭だらけ。
このところの欧米の俳優の流行のようだけど、
やっぱり髭はちゃんと剃ってる方が良いな。





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