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マンガ家Mの日常
バックアップの問題に直面している現在の私には皮肉な映画...。

ネタバレします。
ご注意下さい。


マシンを使ったセッションで、他人の脳に入り込み記憶を探るシステムが開発され、
それを操れる特殊能力の持ち主が「記憶探偵」として公式に任務に就いていた。
ジョンは優秀な記憶探偵だったが、妻を亡くしたショックから、
他人の記憶に入った際に自分の記憶が混入してしまうという問題を抱えていた。

上司のセバスチャンから、復帰の手始めとして、ある少女の事件を任される。
大富豪の一人娘アナは飛び抜けた頭脳の持ち主だが、高校で殺人未遂事件を起こし、
境界性人格障害の診断を受け、自傷行為もあって、24時間監視で自宅軟禁中。
実父は母がアナを妊娠中に亡くなっており、再婚した継父が
アナを専門の診療所に入れようとしていた。
アナは抵抗して自室に引きこもり、ハンストを行っていた。

アナは、継父のロバートはメイドと浮気したり、
幼い頃のアナに性的虐待をしたりしていた様子を、記憶の中でジョンに見せる。
ロバートがアナの財産を乗っ取るべく、診療所送りにしようとしているのだと告げる。
ジョンはアナの知能の高さや不思議な物言いに次第に魅了されていく。

セッションを行う中で、アナが関わった出来事を見るが、
アナはジョンのセッションのやり方を覚えて、自らの記憶を操作し、
ジョンを操るまでになっていた。
アナの記憶はどこまでが真実なのか、関係者に会って証言を聞き出そうとする。
追跡の過程でジョンは自分が尾行されていると感じる。

ある夜ジョンはアナから助けを求める電話を受けて邸に向かうが、
それはアナの罠で、ジョンはアナを殺した犯人にされてしまった。
アナは殺されたように見せかける事で、両親の追及から逃れ、行方をくらませた。

ジョンが刑務所で目覚める。
それは同僚の記憶探偵ラングレンによるセッションだった。
ジョンが尾行されていたと感じたのは、セッションを受けている中での
記憶に入り込んだラングレンの存在だったのだ。
ラングレンはジョンがアナによって罪を着せられたと理解する。
暫くの後、生きている事を証明する写真がアナから送られ、ジョンは釈放される。

ジョンは記憶よりも、真実を見つめる重要さを実感する。


アナの記憶を追うジョンの記憶を見るという重層構造。
アナが記憶を操作している事もあって、何が真実なのか分からない部分も多々ある。
映画なんで、そこはラストでスッキリと分からせて欲しかったかな。

アナは魅力的なサイコパスで間違いは無いのね。
殺人まではいかないけど、ギリギリのところで人を苦しめ、操って、喜びを感じてる。
ハンニバルをちょっと彷彿とさせるかも。
財産の事はどうなったのかな?
自宅から逃亡さえ出来たら、財産は受け取れなくても良かったのか?
継父のロバートは実際はどういう人だったのか?
アナと写真に写っていた少女との本当の関係は?

24時間監視されていたとはいえ、高いIQの持ち主なんだから、
何とかして自力で邸を抜け出せたんじゃなかろうか。
そうしなかったのは、ゲーム感覚で楽しんでいたからなのかな。
人格障害ゆえに表情が無く、感情が観客に伝わり辛いのがより映画を難解にさせた。

アナ役のタイッサ・ファーミガは、
美女ヴェラ・ファーミガの何と21歳下の妹なんだって。


検索して他の方の感想を見ると、
ジョンとアナの恋愛的な感情について丁寧に考察したものがあり、
納得出来る部分も多かった。
今作をもう一度見る等して、細かく観察すると良いのかもしれないけど、
そこまでするのはちょっと面倒かな。





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