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マンガ家Mの日常
学生時代、ちょっと背伸びする感覚で寺山修司の本を読み漁り、
その流れで、名画座に映画「草迷宮」を観に行った。
書生の役で出演していたのが若松武史(当時の表記は若松武)で、
それまでTVや映画で観ていた俳優さん達とは、何か異質の感覚と、
生命力のある艶めかしさを放っていた。

本を読み始めた時には、寺山修司は既に故人となっていたし、
仕事で上京した頃にはアングラ劇も下火になっていたので、
リアルの体験出来なかったのは残念だけど、
東京生活が少し落ち着いて来た頃に、若松さんの出演舞台を見つけて観に行った。

当然まだネットも無い時代で、どうやって情報を掴んだのか記憶が無いけれど、
「ぴあ」みたいな情報誌で見つけたのかな。
こまめに劇場に行くようになると、今後開催される舞台のチラシが配られるので、
いくらか分かり易くなって、
でも、それでもやはり見つけ損ねてしまう舞台もあって、後悔しきり。
その後、若松さん個人のファンクラブが出来て、イベント等にも参加して、
事務所移籍の都合でファンクラブはすぐに解散になってしまったけれど、
今度は事務所が公演案内や優先予約の手配をしてくれるようになったので、
かなり行き易くなった。
当時大人気で、チケット即完売と言われていた夢の遊民社の舞台も、
若松さんの出演舞台では、その事務所のおかげでチケットがスムーズに取れた。

コンサート同様、舞台は生ものなので、今そこに見にいくしかない。
情報が少ない時代では尚更1回1回が貴重だったので、
蜷川マクベスに出演の時は静岡まで行った。
神社かお寺を背景に使った舞台だったように記憶している。

木の実ナナ主演のミュージカル等含め、
大掛かりでメジャーな舞台にも数多く出演されていたけれど、
個人的には、アングラ系の舞台の方が楽しかった。

(続く。)
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