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マンガ家Mの日常
ジュリアン・ムーアとミシェル・ウィリアムズ、ダブル主演のドラマ映画。
デンマーク映画「アフター・ウェディング」のリメイク版で、
配役の男女を逆転させている。


インドで孤児院を運営するイザベルの元へ、多額の寄付の申し出が届く。
大企業の経営者である寄付者テレサからの要求は、イザベルがNYに来る事。
渋々承知したイザベルがNYのテレサのオフィスに行くと、
更なる桁違いの寄付金と共に、財団を設立し、その管理の為に、
イザベルがNYに拠点を移すよう求める。
詳細の検討の話し合いの時間を持つべく、数日NYに滞在させられる事になり、
テレサは娘のグレイスの結婚式にも出席するよう促す。

結婚式に出向くと、元彼オスカーに遭遇し、困惑する。
若い頃、イザベルはオスカーとの間に女児を出産したが、周囲の反対もあり、
話し合いの末、泣く泣く養女に出す事にして、傷心のまま故郷を去った。
残されたオスカーは思い直して娘グレイスを手元に取り戻し、
その後テレサと出会い、結婚し、グレイスは2人の娘として育てた。
何も知らされていなかったイザベルは驚愕し、悲嘆にくれる。

実は、テレサは不治の病に冒されており、余命数ヶ月。
グレイスの行く末を案じ、
実の母親であるイザベルを側にいさせようと画策したのだった。

テレサは会社を処分し、莫大な資産を財団に移す。
イザベルは複雑な思いを抱えながらも、財団の管理者としてNYへの転居を決断。
報告と残務整理の為に一旦インドへ戻り、
我が子のように接していた少年に、一緒にNYへ来るよう勧めるが、
少年は友達と離れたくないと断る。


男女逆転のリメイクというのは後から知った。
今時のジェンダーの流れでは、男女がどうこう言うのも良くないかもしれないが、
やはり、男性バージョンの方がしっくり来るように思える。
生まれて間もない子供を手元に置きたがるのは、母親の方が理解しやすいし、
寄付者が大企業の女性オーナーというのも、
女性対女性の構図として、設定に引っかかりを覚えてしまう。

まぁ、どうなんだろうね。
若い恋人達が子供を育てられずに養子に出す例は数多あるだろうけど、
別れた恋人が資産家と結婚するなんて奇跡は、そうは起こらないからね。

テレサがグレイスを我が子同然に慈しみ、自らが亡き後を考えて、
イザベルを探し当てて呼び寄せたのは愛情ゆえと理解できるけど、
果たして、グレイスにイザベルはそうも必要だったかな。
生まれてから一度も会った事がなく、生死すらも知らなかった。
いきなり母親だと紹介されても、すぐには気持ちは通わない。
ちゃんとした父親が側にいるのだから、
巨額の寄付金で買うように、イザベルをインドの孤児達から引き離し、
無理に来させる必要はなかったのではないかな。

おそらく、デンマークの男性版の方がすんなりまとまっているだろう。
今月WOWOWで放送されるようだから、そちらに期待しよう。
オスカーは芸術家という設定なので、
それがもしエキセントリックな女性の設定だったら、
見守り役として父親を側に置かせようというのも、分かり易かったかもしれない。
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