ロマン・デュリスが悩める青年を演じる、サスペンスタッチの映画。
1978年のアメリカ映画「マッド・フィンガース」のリメイクながら、
スタイリッシュで古さを感じさせない。
元の映画はどんな作品だったんだろう。
ハーヴェイ・カイテルが主演だそうだから、もっとゴツイイメージかな。
ピアニストの母親と不動産ブローカーの父親との間に生まれたトムは、
音楽学校に行ってピアニストを目指していたが、母親の死を境に挫折。
友人達と共同で不動産ブローカーになった。
裏取引や、困窮者をアパートから追い出す為に暴力も辞さない。
ある日、街中で偶然、生前の母親のマネージャーだった人と出会う。
トムの才能を評価してくれていて、オーディションを受けるよう勧められる。
趣味程度にしかピアノに触らなくなっていて、指は完全に鈍っていた。
音大の学生から中国人女性ピアニスト、ミャオリンを紹介され、レッスンを受ける。
フランスに来て間もないミャオリンはフランス語を話せない。
意思疎通に苦慮したが、次第に打ち解ける。
友人達との不動産取引の仕事は相変わらず物騒だったり、
契約相手の都合に振り回されたりと忙しい。
おまけに、父親は取引の失敗でロシア系のやばい男に借金を作り、
トムに後始末を頼んで来る。
トムはロシア人に釘を刺しに行くが、逆に火に油を注いだ結果になり、
父親が殺害される。
ピアノのレッスンは上手く進み、納得いく演奏が出来るまでになったが、
オーディションでは緊張して弾けず、逃げるように引き上げてしまった。
2年後、トムはミャオリンと結婚。
マネージャーになって、ピアニストとして活躍するミャオリンを支えている。
演奏会の直前、かつて父を殺害したロシア人を見かけると、後を追い、
トイレの中で徹底的に殴りつけて殺し、復讐を果たす。
急いで演奏会の会場に入る。
男を殴ったトムの手は傷だらけになっていた。
まぁね、
天才達がしのぎを削るピアノの世界で、何年もブランクがあったら、
そう簡単に戻れる筈も無い。
とはいえ、トムがピアノを愛する気持ちは確か。
ピアニストとしては再度挫折してしまったけど、
愛するパートナーと共にピアノに携われる立場になれて良かった。
父親は、母親の死後は生活が荒れていたようで、
トムにとってはお荷物的な感じだったけど、父親への愛情も深い。
ピアニストになるならば、指を怪我するなど以ての外だけど、
傷だらけになったトムの手は、家族への愛情の証といったところだろうか。
人生で多くを掴む事は出来ないかもしれないけれど、
大事な物を守り通せたなら本望だと言えるかもしれない。
他の方のブログでの解説を拝見すると、
元の映画では、主人公がコミュニケーション障害的な面があって、
ピアノ演奏と精神面が様々にリンクしていたらしい。
でも、今作ではそういうのは感じられなかったな。
どっちの映画が良いか、長所短所はそれぞれかもしれない。
典型的なハリウッド映画と違って、説明台詞が極端に少ない。
映画を見慣れていないとちょっと分かりにくい気もするけれど、
リアルな表現で描かれているのは羨ましい。
マンガのネームを考える時、何をどこまで説明すべきか悩まされる。
そこまでしなくても、と思いながらも、
普段読み慣れない小・中学生にも理解出来るように描くのが基本とされる為、
説明台詞が有効になる。
説明台詞を抜きに描こうとすると、
その分、演出上、ページを多く取りかねないという問題も発生する。
説明台詞を書かず、コンパクトな表現で理解させられるというのが
究極の演出なんだろうな。
考えさせられる。
1978年のアメリカ映画「マッド・フィンガース」のリメイクながら、
スタイリッシュで古さを感じさせない。
元の映画はどんな作品だったんだろう。
ハーヴェイ・カイテルが主演だそうだから、もっとゴツイイメージかな。
ピアニストの母親と不動産ブローカーの父親との間に生まれたトムは、
音楽学校に行ってピアニストを目指していたが、母親の死を境に挫折。
友人達と共同で不動産ブローカーになった。
裏取引や、困窮者をアパートから追い出す為に暴力も辞さない。
ある日、街中で偶然、生前の母親のマネージャーだった人と出会う。
トムの才能を評価してくれていて、オーディションを受けるよう勧められる。
趣味程度にしかピアノに触らなくなっていて、指は完全に鈍っていた。
音大の学生から中国人女性ピアニスト、ミャオリンを紹介され、レッスンを受ける。
フランスに来て間もないミャオリンはフランス語を話せない。
意思疎通に苦慮したが、次第に打ち解ける。
友人達との不動産取引の仕事は相変わらず物騒だったり、
契約相手の都合に振り回されたりと忙しい。
おまけに、父親は取引の失敗でロシア系のやばい男に借金を作り、
トムに後始末を頼んで来る。
トムはロシア人に釘を刺しに行くが、逆に火に油を注いだ結果になり、
父親が殺害される。
ピアノのレッスンは上手く進み、納得いく演奏が出来るまでになったが、
オーディションでは緊張して弾けず、逃げるように引き上げてしまった。
2年後、トムはミャオリンと結婚。
マネージャーになって、ピアニストとして活躍するミャオリンを支えている。
演奏会の直前、かつて父を殺害したロシア人を見かけると、後を追い、
トイレの中で徹底的に殴りつけて殺し、復讐を果たす。
急いで演奏会の会場に入る。
男を殴ったトムの手は傷だらけになっていた。
まぁね、
天才達がしのぎを削るピアノの世界で、何年もブランクがあったら、
そう簡単に戻れる筈も無い。
とはいえ、トムがピアノを愛する気持ちは確か。
ピアニストとしては再度挫折してしまったけど、
愛するパートナーと共にピアノに携われる立場になれて良かった。
父親は、母親の死後は生活が荒れていたようで、
トムにとってはお荷物的な感じだったけど、父親への愛情も深い。
ピアニストになるならば、指を怪我するなど以ての外だけど、
傷だらけになったトムの手は、家族への愛情の証といったところだろうか。
人生で多くを掴む事は出来ないかもしれないけれど、
大事な物を守り通せたなら本望だと言えるかもしれない。
他の方のブログでの解説を拝見すると、
元の映画では、主人公がコミュニケーション障害的な面があって、
ピアノ演奏と精神面が様々にリンクしていたらしい。
でも、今作ではそういうのは感じられなかったな。
どっちの映画が良いか、長所短所はそれぞれかもしれない。
典型的なハリウッド映画と違って、説明台詞が極端に少ない。
映画を見慣れていないとちょっと分かりにくい気もするけれど、
リアルな表現で描かれているのは羨ましい。
マンガのネームを考える時、何をどこまで説明すべきか悩まされる。
そこまでしなくても、と思いながらも、
普段読み慣れない小・中学生にも理解出来るように描くのが基本とされる為、
説明台詞が有効になる。
説明台詞を抜きに描こうとすると、
その分、演出上、ページを多く取りかねないという問題も発生する。
説明台詞を書かず、コンパクトな表現で理解させられるというのが
究極の演出なんだろうな。
考えさせられる。
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