ヌーヴェルバーグ最後の巨匠エリック・ロメール、長編初監督作品。
38歳、自称音楽家ピエールは、裕福な友人達にたかりつつ、
気ままな暮らしをしていた。
伯母が亡くなり、莫大な遺産を相続するという電報を受け取る。
遺産をあてにして友人から金を借りてパーティーをするが、
間も無く、遺産は従兄が全部相続するという遺言書が見つかる。
家賃滞納でアパートを追い出され、手持ちの金もすぐに底をつく。
頼みの綱の友人達は、夏のバカンスや仕事の出張で海外に出掛けて不在。
一文無しでパリを彷徨う。
倒れかけたところを、浮浪者に助けられ、
一緒に通りで歌を歌うなどして小銭を稼いで凌いでいた。
出張から戻った友人ジャン=フランソワがピエールを心配して探し回ると、
宿泊費を滞納したホテルでピエール宛の郵便物を手渡される。
従兄が交通事故死して、遺産は全額ピエールのものになったという連絡だった。
街中でピエールを見つけて遺産相続の話を伝えると、
ピエールは浮浪者を置き去りにして、パーティーをしようとはしゃぐ。
ロメール監督の作品で最初に観たのは「緑の光線」で、
若い女性の繊細な心模様が丹念に描かれていて、
そこそこの年齢のオジサンが、どうしてこんなにも若い女性の心理を
的確に描けるのだろうと驚かされた。
今作の主人公は、腐りかけの中年男。
「アリとキリギリス」を彷彿とさせる「教訓話」シリーズの一環。
そりゃね、あっという間に落ちぶれて、酷い状態で路頭に迷い、
死ぬんじゃないかと思われる様子だったから、
何とか助かる道を見つけて、ハッピーエンドになって欲しいと思ったけど、
何だかね、このオッサン、全く反省していない。
莫大な遺産を相続しても、いずれ使い果たして元の木阿弥なんじゃなかろうか。
それが人間のサガなのかな。
でも、何のかんの言っても、
友人達はピエールの存在を面白がっていて、ボチボチ助けちゃうんだろうな。
それもまた人間のサガ?
38歳、自称音楽家ピエールは、裕福な友人達にたかりつつ、
気ままな暮らしをしていた。
伯母が亡くなり、莫大な遺産を相続するという電報を受け取る。
遺産をあてにして友人から金を借りてパーティーをするが、
間も無く、遺産は従兄が全部相続するという遺言書が見つかる。
家賃滞納でアパートを追い出され、手持ちの金もすぐに底をつく。
頼みの綱の友人達は、夏のバカンスや仕事の出張で海外に出掛けて不在。
一文無しでパリを彷徨う。
倒れかけたところを、浮浪者に助けられ、
一緒に通りで歌を歌うなどして小銭を稼いで凌いでいた。
出張から戻った友人ジャン=フランソワがピエールを心配して探し回ると、
宿泊費を滞納したホテルでピエール宛の郵便物を手渡される。
従兄が交通事故死して、遺産は全額ピエールのものになったという連絡だった。
街中でピエールを見つけて遺産相続の話を伝えると、
ピエールは浮浪者を置き去りにして、パーティーをしようとはしゃぐ。
ロメール監督の作品で最初に観たのは「緑の光線」で、
若い女性の繊細な心模様が丹念に描かれていて、
そこそこの年齢のオジサンが、どうしてこんなにも若い女性の心理を
的確に描けるのだろうと驚かされた。
今作の主人公は、腐りかけの中年男。
「アリとキリギリス」を彷彿とさせる「教訓話」シリーズの一環。
そりゃね、あっという間に落ちぶれて、酷い状態で路頭に迷い、
死ぬんじゃないかと思われる様子だったから、
何とか助かる道を見つけて、ハッピーエンドになって欲しいと思ったけど、
何だかね、このオッサン、全く反省していない。
莫大な遺産を相続しても、いずれ使い果たして元の木阿弥なんじゃなかろうか。
それが人間のサガなのかな。
でも、何のかんの言っても、
友人達はピエールの存在を面白がっていて、ボチボチ助けちゃうんだろうな。
それもまた人間のサガ?
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