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マンガ家Mの日常
フランスのコメディ映画。
大ヒットして3作製作されたうちの2作を鑑賞。


ロワール地方、シノンの裕福な家庭ヴェルヌイユ家。
父親クロードはド・ゴール主義者で、母親マリーは熱心なカトリック信者。
しかし、4人の娘達は、両親の思いとは違った結婚相手を選んだ。
弁護士の長女イザベルの夫は、同じく弁護士で、アラブ人のラシッド。
歯科医の次女オディルの夫は、起業家予備軍で、ユダヤ人のダヴィド。
画家の三女セゴレーヌの夫は、銀行家で、中国人のシャオ。
両親は、四女のロールだけには、フランスの白人男性との結婚を願っていたが、
ロールが連れて来た恋人は、
俳優で、コートジボワール出身の黒人青年シャルルだった。
逆に、シャルルの父親アンドレは、フランス人女性との結婚には反対で、
コートジボワールの黒人女性を希望していた。

...激しくすったもんだしながらも、互いを受け入れ合い、無事結婚に辿り着く。

2作目「アンコール」では、
シャルルの妹ヴィヴィアンが、レズビアンの恋人と結婚。
アンドレは大混乱。
ラシッド、ダヴィド、シャオは、それぞれフランスでの過ごし難さから、
母国へ帰ろうかと計画。
娘達や孫達と離れたくないクロードとマリーは、彼らの引き止め工作を謀る。
3人は懐柔され、喜んでシノンに定住を決める。


いやはや...、
人種問題をここまで堂々とコメディにしてしまうとは、
フランス映画の度量を感じる。
ハリウッドの正反対。
これくらい気持ち良く笑い合えれば、人種間闘争は解決されるのかも。

父親のクロードは、あくまでもフランス第一で、
シニカルな人種差別を隠そうともしない、嫌味な男なんだけど、
演じているクリスチャン・クラヴィエがチャーミングで憎めない。
そこが、フランスのエスプリってものかな。

テンポ良く、楽しんで観られる。
3作目「ファイナル」も楽しみ。


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