往年のハリウッドのトップスター、ポール・ニューマン主演、
ヒッチコック監督のサスペンススリラー映画。


原子物理学者アームストロング教授は婚約者のサラ・シャーマン教授と共に、
コペンハーゲンの学術会議に参加する為に船旅についていた。
しかし、アームストロングは到着早々、サラと別れて
ストックホルムに向かうと言い出した。
不審に思ったサラはアームストロングの行き先が東ベルリンだと知ると、
同じ飛行機の便のチケットを購入して搭乗する。

アームストロングはアメリカ政府からスパイの仕事を受けていて、
カール・マルクス大学のリント教授から重要な数式を聞き出すべく、
東ベルリンに亡命したと見せかけていたのだった。

現地で工作員と接触する度に、困難に巻き込まれる。
アームストロングはサラに真実を伝え、
数式を手に入れた後、東ベルリンからの脱出を図る。


録画したDVDを整理していて、
ポール・ニューマンの作品が意外にに少ないと気付いたところで、
今作の放送予定を見て、録画。
タイトルに覚えはあったけど、まだ見た事がなかった。

う〜ん、正直、ちょっと退屈だったかな。
低予算なのは明らかで、描き割りの背景が流石に安っぽい。
シーンのひとつひとつも、何か妙に間を取り過ぎ。
ストーリー展開や設定も、しっかり見ればツッコミどころ満載のような。

撮影当時４０歳のポール・ニューマンの端正な顔立ちが、
まさしく夢とロマンスのハリウッドの世界を具現化しているのだけど、
学者っていうタイプではないんだよねぇ。
やっぱり、ボクサーやカーレーサーの方がしっくりくる。

サラ役は、不朽の名作「メリー・ポピンズ」「サウンド・オブ・ミュージック」に
立て続けに主演して、
一気に世界的大スターになったジュリー・アンドリュースなんだけど、
ポール・ニューマンの相手役としては、どんなに紗をかけても、容姿が冴えない。
この２人ありきの企画だったなら、仕方ない。

ヒッチコックは美男美女のキスシーンを撮るのが好きなようで、
今作でも、２人のキスシーンが結構強調されていた。
一番の見所はそこかな。

スターがスターだった時代。