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マンガ家Mの日常
短めの映画を見る。


ピアース・ブロスナン主演のヒューマンドラマ。

有名司会者マーティンが、25歳と聞かされて浮気した女性は、15歳だった。
未成年への性犯罪で逮捕され、仕事も財産も家族も、全て失ってしまった。
大晦日の夜、自殺の名所のビルの屋上に行くと、
同じように自殺をしようとして来た3人、モーリン、ジェス、JJと遭遇し、
バレンタインデーまで、自殺を思い留まる誓約を交わす。

ジェスの父親は大物政治家。
出来の良い姉が突然失踪して行方不明になった後、父娘関係は崩壊していた。

モーリンはシングルマザーで、重度の障害のある息子を献身的に育てているが、
日々、無力感に苛まれている。

JJはロックスターの夢破れ、将来への希望を見失っていた。

ジェスがドラッグの過剰摂取で倒れたのをマーティン達が助けて病院に運ぶが、
大物政治家の娘の自殺未遂を嗅ぎつけたマスコミに追い回される事になる。

マーティンの発案で、4人で感動ストーリーを作り上げ、
TV番組に出て一儲けしようとするが、上手く行かず、
ほとぼりを覚ますべく、4人でリゾート旅行に繰り出す。

4人を追って来た女性記者がJJを騙して情報を得ようとする。
4人の関係はギクシャクして、帰国する。

自殺の危機から立ち直り、それぞれ生活を取り戻そうとするが、
JJだけは先の見えない自分に絶望し、誓約書通り、
バレンタインデーの夜になるのを待って、再度ビルの屋上に舞い戻り、
自殺を試みようとしていた。
3人が駆けつけ、JJを説得する。

その後、マーティンは無事、元の家族との生活に戻り、
モーリンは母親としての自信を取り戻し、医師の恋人も出来た。
ジェスは父親と和解し、JJと恋人関係になった。


出だしは面白かったんだけど、TV番組に出て以降の展開にひねりがなく、
何となくお茶を濁したまま進んでしまった。 残念。
5秒間というのは、実際にあった出来事からの引用。
サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジから投身自殺を試みた人が居て、
身投げしている5秒の間に自殺を後悔し、奇跡的に助かって、人生を取り戻せた。
5秒間思い留まる事で、幸せを取り戻せる、という事。

ただ、映画としては、
マーティンが一儲けしようと考えた策は全く無意味で期待はずれ。
その後どうやって家族と通じ合ったのかも描かれていないし、
復職したとも描かれていない。
モーリンだけは息子の担当医と恋人になれて良かったけど、
ジェスとJJは、恋人関係になったのは良しとしても、先の展望がある訳でも無い。

自殺を思い留まるのは大切だけど、
それで簡単に元々の問題が解決する筈も無いので、
どう立ち直るかをもっとしっかり見せてくれなければ、と思う。

JJは「ブレイキング・バッド」のアーロン・ポールなんだけど、
悩める不良青年のイメージをいつまで引きずるかが今後の問題かな。

ちょい役で出て来たロザムンド・パイクの、セリフのトーンの冷え方が凄い。
こちらも、当面はクールビューティが続くのね。

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