70年代の有名ポルノ映画「ディープ・スロート」の主演女優、
リンダ・ラヴレースの伝記映画。
そういうポルノ映画がかつてあったらしい事は知ってるんだけど、
現物は見た事無いし、むしろ、
ニクソン大統領の盗聴問題で使われた言葉というイメージが強い。
リンダはアメリカの田舎町でプラプラ暮らしていた、ごく平凡な女の子。
友人と行ったバーで知り合った男チャックと結婚して西海岸へ移り住む。
平凡な主婦業の筈が、チャックの借金返済の為、売春をやらされる。
そして、もっと大きく稼ぐ為に、ポルノ女優にさせられる。
コテコテのポルノ女優と違って、リンダは普通っぽい容姿だったが、
その普通っぽい女の子が大胆な技を繰り広げる様が大人気となり、
映画「ディープ・スロート」は6億ドルを稼ぐ大ヒットとなった。
スター扱いされて、ちょっと浮かれるリンダ。
しかし、元の出演料は僅かなもので、すぐに底をつき、
借金で首が回らないチャックはリンダに暴力を振るい、さらに売春をさせる。
リンダは逃げ出し、両親のいる実家に泣きつく。
その後、無事普通の生活を取り戻し、ごく普通の家庭を持つ。
自伝を書き、実質17日間しかなかったポルノ映画の仕事が
どれだけ自分の人生を変えたかを赤裸々に語る。
夫のDVも問題とされ、女性運動のシンボル的存在となる。
ポルノ女優の伝記映画ということで、ややB級的な作りではあるんだけど、
なぜか豪華スターが山ほど出演している。勿体無い。
サンダンス映画祭出品作品となっているから、
若手の映画監督の為にハリウッドスターがこぞって協力したのかな。
そして、我らがボビー・カナヴェイルはここでもまたしても
ポルノ映画製作者として登場! 期待を裏切らないね。
主演のリンダ役にアマンダ・セイフライド。
暴力亭主役にピーター・サースガード。
この辺りは主演だから、汚れ役も何のそのかもしれないけど、
ポルノ男優役のアダム・ブロディ(The O.C.)は大丈夫なのか?
エリック・ロバーツはどこに出てたんだか分からなかったし、
クロエ・セヴィニーは一瞬しか映らなかった。
シャロン・ストーンはオバさんスタイルで全く気づかなかった。
クリス・ノースはエグくて、楽しくブチ切れていて良かった。
後半でサラ・ジェシカ・パーカーも出演していたそうなんだけど、
ストーリー構成上、全部カットされたんだって。
スター俳優の無駄遣いはさておき、映画全体としてはややインパクトに欠ける。
ポルノのシーンがあちこち分かりにくい。
レイティングの都合上、カットしたりぼかしたりは当然なんだろうけど、
誤魔化し過ぎて意味不明になっちゃってる。
この映画に当時の観客が熱狂したと言われても、通じ難い。
映画を見る限り、リンダ自身はポルノ女優である事に抵抗感は無いようで、
スターの地位を楽しんでもいる。
真面目な両親は映画を見るに堪えず、途中で映画館を出てしまう。
TV番組等でリンダがネタにされているとすぐさまTVを消す。
それを聞かされるとリンダも心が痛むが、
それだけでポルノの仕事を問題視する訳でも無かろう。
映画のラストではもっと女性解放運動に切り込まれる筈だったらしいのだけど、
そこを全部カットしちゃってるから、
何が問題で、何がテーマなのかが分かりにくい。
普通に見れば、夫のDVがまず問題で、
封建主義的な母親が夫に従う事を娘に言い聞かせたばかりに、
リンダは長期間DVに甘んじる羽目になってしまった、
そこにポイントがあるように思える。
じゃあ、ポルノは関係無いよね?
ポルノ映画の製作者達は、勿論
リンダを利用して大儲けすることしか考えてないんだろうけど、
大事な商品だから売れてる間は大切に扱う訳で、
タチの悪いチャックを排除しようとしていた。
だもんで、彼らは悪い人には見えなかった、映画ではね。
チャックさえ大人しくしてれば、リンダはもう何作かポルノ出演して稼いだだろう。
題材は刺激的で、意義のあるテーマもある筈なんだけど、
中心軸を絞りきれていない為、中途半端な仕上がりになってしまった。
追記/他の方の批評をネットで少し見てみました。
リンダは他にも何本かきっついポルノ出演していたそうでした。
また、再婚相手にも暴力を振るわれ、離婚しちゃったんだって。
「映画ではキレイに締めくくっていたのが良くない。」との事でした。
そうだね。
そういう誤魔化し体質が作品を中途半端でダメなものにしちゃった。
リンダ・ラヴレースの伝記映画。
そういうポルノ映画がかつてあったらしい事は知ってるんだけど、
現物は見た事無いし、むしろ、
ニクソン大統領の盗聴問題で使われた言葉というイメージが強い。
リンダはアメリカの田舎町でプラプラ暮らしていた、ごく平凡な女の子。
友人と行ったバーで知り合った男チャックと結婚して西海岸へ移り住む。
平凡な主婦業の筈が、チャックの借金返済の為、売春をやらされる。
そして、もっと大きく稼ぐ為に、ポルノ女優にさせられる。
コテコテのポルノ女優と違って、リンダは普通っぽい容姿だったが、
その普通っぽい女の子が大胆な技を繰り広げる様が大人気となり、
映画「ディープ・スロート」は6億ドルを稼ぐ大ヒットとなった。
スター扱いされて、ちょっと浮かれるリンダ。
しかし、元の出演料は僅かなもので、すぐに底をつき、
借金で首が回らないチャックはリンダに暴力を振るい、さらに売春をさせる。
リンダは逃げ出し、両親のいる実家に泣きつく。
その後、無事普通の生活を取り戻し、ごく普通の家庭を持つ。
自伝を書き、実質17日間しかなかったポルノ映画の仕事が
どれだけ自分の人生を変えたかを赤裸々に語る。
夫のDVも問題とされ、女性運動のシンボル的存在となる。
ポルノ女優の伝記映画ということで、ややB級的な作りではあるんだけど、
なぜか豪華スターが山ほど出演している。勿体無い。
サンダンス映画祭出品作品となっているから、
若手の映画監督の為にハリウッドスターがこぞって協力したのかな。
そして、我らがボビー・カナヴェイルはここでもまたしても
ポルノ映画製作者として登場! 期待を裏切らないね。
主演のリンダ役にアマンダ・セイフライド。
暴力亭主役にピーター・サースガード。
この辺りは主演だから、汚れ役も何のそのかもしれないけど、
ポルノ男優役のアダム・ブロディ(The O.C.)は大丈夫なのか?
エリック・ロバーツはどこに出てたんだか分からなかったし、
クロエ・セヴィニーは一瞬しか映らなかった。
シャロン・ストーンはオバさんスタイルで全く気づかなかった。
クリス・ノースはエグくて、楽しくブチ切れていて良かった。
後半でサラ・ジェシカ・パーカーも出演していたそうなんだけど、
ストーリー構成上、全部カットされたんだって。
スター俳優の無駄遣いはさておき、映画全体としてはややインパクトに欠ける。
ポルノのシーンがあちこち分かりにくい。
レイティングの都合上、カットしたりぼかしたりは当然なんだろうけど、
誤魔化し過ぎて意味不明になっちゃってる。
この映画に当時の観客が熱狂したと言われても、通じ難い。
映画を見る限り、リンダ自身はポルノ女優である事に抵抗感は無いようで、
スターの地位を楽しんでもいる。
真面目な両親は映画を見るに堪えず、途中で映画館を出てしまう。
TV番組等でリンダがネタにされているとすぐさまTVを消す。
それを聞かされるとリンダも心が痛むが、
それだけでポルノの仕事を問題視する訳でも無かろう。
映画のラストではもっと女性解放運動に切り込まれる筈だったらしいのだけど、
そこを全部カットしちゃってるから、
何が問題で、何がテーマなのかが分かりにくい。
普通に見れば、夫のDVがまず問題で、
封建主義的な母親が夫に従う事を娘に言い聞かせたばかりに、
リンダは長期間DVに甘んじる羽目になってしまった、
そこにポイントがあるように思える。
じゃあ、ポルノは関係無いよね?
ポルノ映画の製作者達は、勿論
リンダを利用して大儲けすることしか考えてないんだろうけど、
大事な商品だから売れてる間は大切に扱う訳で、
タチの悪いチャックを排除しようとしていた。
だもんで、彼らは悪い人には見えなかった、映画ではね。
チャックさえ大人しくしてれば、リンダはもう何作かポルノ出演して稼いだだろう。
題材は刺激的で、意義のあるテーマもある筈なんだけど、
中心軸を絞りきれていない為、中途半端な仕上がりになってしまった。
追記/他の方の批評をネットで少し見てみました。
リンダは他にも何本かきっついポルノ出演していたそうでした。
また、再婚相手にも暴力を振るわれ、離婚しちゃったんだって。
「映画ではキレイに締めくくっていたのが良くない。」との事でした。
そうだね。
そういう誤魔化し体質が作品を中途半端でダメなものにしちゃった。
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