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マンガ家Mの日常
これは実話を基にした映画なんだね。この人の事知らなかった。

ポール・レイモンドは1960年代からロンドンを中心に
パリのレヴューのようなストリップショーを開催して成功し、
その後はポルノグラビア雑誌等も手掛けて、世界的に成功を収め、
英国の富豪第1位にまでのし上がった。

自らの舞台や雑誌を字で行く如く、放埓な生活を楽しんでいたが、
そのツケは実生活で支払わされる事になる。
最初の妻は離婚後息子を連れてアメリカへ渡ってしまう。
2番目の妻も別居。
溺愛していた娘はドラッグ中毒になり、その後乳がんで若くして亡くなる。
事実としても、よくある展開。同情出来ない。

この時期のロンドンがこんなにポルノに寛容だってのにはちょっと驚いた。
映画はぼかしが入ってるけど、ポルノグラビア雑誌本体はきわどさを通り越してる。
時々はさすがに回収になったりもしてた。

で、この人の凄いところは、宣伝の為の話題作り。
雑誌が売れれば当然追随してくる者も現れる訳で、競争になる。
すると、やってもいない売春事業に手を染めてるかのような噂を流し、
検挙され、裁判までやる。
それで話題になり、スキャンダラスなイメージを盛り上げて、
ショーや雑誌の売り上げを伸ばす。
まぁ〜、そこまでやるかって感じなんだよね。

本人はそれで全くめげないタフさの持ち主。
派手な生活や女性との奔放な遊びも、おそらく
ポルノエンターテインメントのアイデアを生み出すには必要な事だった。
作品は本人を通してからしか生まれないからね。
でも、周囲は付いていけない。ひとりずつ脱落してゆく。そこが悲劇。

ポールを演じるのは、最近映画での活躍が目立つコメディアン、
スティーヴ・クーガン。
この人、今作でも「ゴッド・ファーザー」の
マーロン・ブランドの物真似を披露している。
やりたいんだね。

「リトル・ブリテン」のデヴィッド・ウィリアムズもちょい役で出演。

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