忍者ブログ
マンガ家Mの日常
確定申告の書類作成していて概ね区切りがついたので、人心地で映画を見る。

リュック・ベッソン監督作品で、久々に面白いものを見た。
マフィア映画で、罪の無い人も殺されちゃうんで、
笑っちゃいかんのかもしれないけど。

NYのマフィアのボスだったジョヴァンニは、FBIの証人保護を受けて
フランスまで家族で引っ越して、
遂にはノルマンディーのど田舎まで来させられる。
肌が合わない事この上無し。
良い子にしてようとするんだけど、すぐに地金が出ちゃう。

ジョヴァンニに裏切られ収監された大ボスの指令で、凄腕の殺し屋が渡仏。
思いがけない事から居場所がバレて、殺し屋一味が襲撃に来る。

基本はそれだけの話なんだけど、
ジョヴァンニとその家族の生態が面白い。
ジョヴァンニは祖父の代からの生粋のマフィアで、暴力と脅しで全てを解決する。
妻のマギーはちょっと気に入らない事があると、手近な物を使って店を爆破。
17歳の娘ベルは、美しい風貌に関わらず、殴る蹴るの武闘派。およよ。
14歳の息子ウォレンは裏の商売で学校を牛耳る。

ジョヴァンニ役はロバート・デ・ニーロ。
いやいや、マフィアが似合う。胡散臭い顔が良い。
先日の「グリフィン家のウェディングノート」みたいな駄作とは違って、
実に生き生きしている。
村の公民館の映画鑑賞に招待されて、クラシック映画の筈が手違いで
「グッドフェローズ」が上映されるとなった時の目の輝きが最高。
映画の後はパネリストとしてマフィアについて喜び勇んで滔々と語る。
さすがにもう「グッドフェローズ」の細かい部分なんて覚えてないんだけど、
「黄色い服の男」って、ロバート・デ・ニーロが演じた役だったりするのかな?
最高の楽屋落。

大ボスの手下の一人で「ソプラノズ」の「ビッグ・プッシー」が出てる。

FBI捜査官は岩石顔のトミー・リー・ジョーンズ。
この人もまた、FBI捜査官を楽しそうに演じてる。

定番通りの役ばかりだと、見る方も飽きてしまいがちだけど、
脚本が良いと、こんなにはまるものは無い。

「マラヴィータ」って、ジョヴァンニ一家が飼ってる犬の名前なんだけど、
意味を確かめようと、ここで、他のネットでの評をちょこっと見てみた。
イタリア語で「裏社会」って意味なんだって。なるほどね。

で、ついでに他の人達の評を見ると、評価があまり芳しくない。
どうしてだろ?
センスの違いと言って仕舞えばそれまでなんだけど、
読んでみると、真面目に映画を見ようとしてるからじゃないかなって思えた。
そういう風に見る映画じゃないと思うんだけどな。

逆にね、私からすれば駄作の「グリフィン家」に高評価をつけてる人も大勢いて、
おやおや、だよ。
PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック