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マンガ家Mの日常
フランスの2大ベテランスター共演のコメディ映画。

随分と太っちゃったなぁ、ジェラール・ドパルデュー、と、
お顔のメンテナンスが立派、カトリーヌ・ドヌーヴ。
ふたりとも、若い頃の美貌は既に遥か彼方に隠れ去ってしまったけれど、
さすが、フランスを代表する大スターとあって、圧が凄い。


ジェラールは家庭内での微妙な立場に悩まされていた。
義母がオーナーの自動車修理工場で社長として働いていたが、妻は堂々と浮気三昧。
2番目の夫?のジェラールには目もくれない。
地元のマフィアのボスの車を違法改造するなどして裏金を稼いで貯め込み、
一人で家を出て、田舎町でこじんまりした修理工場を購入して、
人生をやり直す事にした。

目に入ったホテル、ファデットに入ると、
やる気の無さそうな女性経営者バルバラに、良い様にあしらわれる。
長年のマスオさん状態のせいか、ジェラールはバルバラの世話を焼いてしまう。
ホテルの掃除や調理、挙句は支払いまで請け負ってしまう。

バルバラは若い頃に不倫して、相手の男性にホテルを買い与えられた。
その男性は町長選挙に出馬していて、町中にポスターが貼ってある。
我儘勝手なバルバラだが、ジェラールは同情しつつ、次第に惹かれていく。
バルバラは酔っ払ってボヤを出し、入院。

人の良いジェラールは、バルバラにも、修理工場の男にも、
良い様に使われて、金目当てで騙される寸前な雰囲気。
でも、何となく町に溶け込んでいく。

車の改造を請け負ったマフィアのボスが事故死して、
警察が町まで捜査に訪れた。
ジェラールは蓄えの大金をバルバラに生活費として渡し、逃げる覚悟を決めるが、
ジェラールに惹かれていたバルバラは、一緒に逃げる道を選ぶ。


いや、これで映画は唐突にエンディング。
何だか、行き当たりばったりな展開。
まぁ、そういうコメディなのかな。

カトリーヌ・ドヌーヴのお茶目な目つきが可愛い。
ジェラール・ドパルデューは、実物は結構嫌な野郎の筈なんだけど、
映画ではお人好しそのものなんで、やはり、演技の力か。

余談だけど、
カトリーヌ・ドヌーヴが「NIP/TUCK マイアミ整形外科」に
ゲスト出演していたのには驚いた。
これまた年老いた愛人の役で、
胸に入れた豊胸パッドの中に、愛人男性の遺灰を入れて欲しいと言う。
手術のシーンでの胸は偽物だろうけど、何だか生々しかった。

それにしても、何故出演したんだろう。
ドラマのファンだったのかな。

ちなみにその回では、共演する場面は無かったけど、
ジャクリーン・ビセット、ブルック・シールズ、ブレンダ・ヴァッカロといった
名だたるハリウッドのスター美人女優が出演していて、
TVドラマでは考えられないラインナップとなっていた。
それぞれ、結構振り切った役を演じていた。
美女も老いれば役柄を選べなくなる、というよりも、
俳優として人生を全うすべく、チャレンジしている姿勢を感じる。

他の回では、アラニス・モリセットも出演してる。
かつての酷い人見知りはどうなったんだ?



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