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マンガ家Mの日常
昨夜、クリスマス。
楽しくなれそうな青春映画を見る。


「Dr.HOUSE」のオリヴィア・ワイルド監督作品。
女優としてもまだまだ若手だけど、果敢に監督に挑戦。
日本と違って、アメリカでは、俳優が制作陣として権限を持つ例が多い。


モリーはチョイぽちゃでさえない風貌だが、成績優秀な超優等生で、
生徒会長を務め、卒業生総代の役を得て、イェール大への進学も決まっている。
遠くない将来、社会的成功を掴み、
チャラチャラと遊んでいた同級生達を見返してやるつもりだったが、
チャラい同級生達は、遊びと勉強を両立させていて、
しっかり有名大学への進学を手にしていた。
卒業式前日にその現実を知り、モリーは幼馴染の親友エイミーを誘って、
副会長でイケメンのニックのパーティーに繰り出す事にした。
一夜限りだが、華々しい青春の思い出を作りたい。

変わり者として敬遠していた子達や、チャラくて嫌なヤツだと思っていた子達も、
パーティーを通して親しく話すと、次第に、互いに内面を知り合い、
気持ちが繋がっていった。

モリーはニックに気があり、
10年生の時に同性愛をカミングアウトしていたエイミーは、
ライアンというボーイッシュな女の子に気があった。
しかし、ニックとライアンが恋人同士だとわかり、フラれた2人はギスギスしだす。
互いにきつい言葉をぶつけ合うが、
エイミーがボランティアでボツワナに旅立つ直前に仲直りする。


ほろ苦くて、甘酸っぱい、高校生活の締めくくりを、暖かく描いた。
下ネタもそれなりに挟み込まれているが、下品にならず、
作り物のドタバタコメディとは一線を画した。
高校生達に向けられた監督の目線の暖かさでもある。

「ブックスマート」っていうのは、読書ばかりで実体験に乏しい人の事なんだって。
なるほど、所々にそういう高校生らしい可愛いエピソードも散りばめられていた。
青春を取り戻したいモリーに、一発大逆転の要素を与えてあげて欲しかったけど、
それをすると、作り物臭くなっちゃうのかな。

モリーとエイミーの自宅は、中流家庭。
一方で、チャラい人気者の男女達はハイクラスの雰囲気。
そうした格差もそこはかとなく影響を及ぼすような気がする。
やっぱりね、上流家庭の子達は、生まれつき優秀だったりするし、
環境も整っているから。
不公平だけど、仕方ない。

モリー役は、ジョナ・ヒルの妹ビーニー・フェルドスタイン。
Wikiのページがまだ無いけど、これから注目かな。
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