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マンガ家Mの日常
実話を基にした、カルチャーショック型コメディ映画。
本人が主人公役で出演。


パキスタン人青年クメイルはスタンダップコメディアンを目指して修行中。
出演したクラブでエミリーと知り合い、関係が深まる。

パキスタンの伝統的なお見合い結婚にこだわる母親は、
クメイルが自宅に来る度に、パキスタン人女性を引き合わせる。
アメリカ文化に馴染んでいるクメイルは、お見合い結婚に反発し、
ことごとく女性達に断りを入れるが、家族の価値観にも逆らいづらい。
お見合い写真をシガーボックスに溜め込んでいたのをエミリーに見つかり、
問い質され、破局。

ある日、エミリーの友人から、エミリーが倒れたとの連絡が入り、
病院に駆けつけると、医師から、
重篤な感染症の手術の為に、エミリーを昏睡状態にさせると告げられる。
遅れてやって来たエミリーの両親と、気まずい雰囲気になるが、
日々病室に通い、次第に打ち解ける。

無事手術が成功し、エミリーは昏睡から覚める。
クメイルはよりを戻したいと伝えるが、拒否される。
エミリーは、傷ついたのもさりながら、自分との事で、
クメイルの家族の絆が破壊されるのが悲しい。

クメイルはコメディアンの友人達とNYに移り住み、本格的に活動を始める。
クラブにエミリーが姿を現し、復縁。


本人による再現ってとこが肝。
実体験をイメージし易くさせる為か、演出は控えめで、
セリフも日常性を主軸にしている。
コメディ映画で有名なアパトー監督が製作に携わっているという事で、
もっと激しいコメディを期待したが、違った。

再現VTRか、リアリティショーか。
そういう面白さを楽しめれば良いんだけど、
日常性を追求した分、テンポが単調で、ちょっとダレた。
技術的な事は分からないけど、音声も、あえてクリアにしなかったのかな。

クメイルが、エミリーとパキスタン女性達(母親の希望)との間で
悩んでいるのは分かるとしても、
どっちつかずで両天秤かけてるような感じで、
周囲の人達全員を裏切っているのはいただけない。
最終的にエミリーとは、キッパリ破局していた方が、
人生の味わいがあって良かったんだけど、
実話なんで、そうもいかないね。

アジアやインド、パキスタンといった地域からの移民は、
単純労働からスタートして、真面目に勉強して、
高学歴の職に就いて社会的地位を築いた。
でも、苦労知らずの2世3世はアメリカ育ちだから、家族の中でも価値観が違う。
「アメリカに来たのに、何でパキスタンの伝統にこだわるんだ?」
っていう、クメイルが投げかける疑問はごもっとも。
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