アリーは「バチェロレッテ」出演の間、「キス泥棒」の異名を取ったキス名人。
欧米の慣習として、ハグや頰へのキスは挨拶として行われるから、
日本に比べると、一般的なキスへの壁がかなり薄い。
当然、カメラや録音マイクが側にあって、TV放送される事前提なので、
番組としてのサービスシーン。
とは言え、出演女性の大半と濃厚なキスをしている様子が度々映し出されると、
ただのプレイボーイにしか見えなくて、こんな男を信じられるものかと思う。
大勢の女性に気を持たせつつ篩に掛けるのも失礼な話だし、
番組の進行途中で、内心、この男無いわ、と思った女性もいるんじゃなかろうか。

チェルシーからクリスタルに悪役が移行。
それぞれ、悪役期間中は言動が険しくなるので、他の女性達から嫌われ、
視聴者目線でも、こんな女は無理、と思う。
アリーだって、そういう状況を分かってない筈は無いと思うのだけど、
チェルシーとクリスタルは残り続ける。
ドラマを動かす悪役は必須なのだ。

でも、考えれば、
これはアリーの結婚相手を探す為の番組なので、
アリー本人が好きなら、どんな女だろうと、視聴者がどうこう言う筋合いは無い。
それを、どうこう言わせるところに、番組の本質がある。
視聴者に、恋愛模様と出演者の人格を品定めさせる。
家族や友達同士で言いたい放題するのは楽しい。
ネットの無い時代なら、そこまでで済んだ。

情報を検索していて、シリーズの結末を知ってしまった。
（相変わらずこういう失態を犯す。）
上位２人の女性を天秤に掛けて、あり得ない結末。


番組の人気に乗じて「バチェラー・ジャパン」と言うのも製作されたらしいけど、
こういう荒唐無稽なリアリティ・ショーは
アメリカだから面白く見られるんであって、
日本でやっても寒いだけじゃ無いかな。
（そう言えば、元大手ネットショップ社長のお見合い番組は頓挫したっけ。）

アメリカ本国では、「バチェラー」のような番組の裏側を描いたドラマ
「UnREAL」というのが放送されているらしい。
是非、見たい。
WOWOWさん、よろしくお願いします。