追い詰められたクレアは、マスコミの前で情報提供を求める。
エル・サルバドル人の男が現れ、真相を伝える。

チャコンはレストラン爆破で既に殺害されていたが、
アメリカ人旅行者達が亡くなった責任の追及から逃れる為、
上官の指示で、レストランの事件をチャコンのせいにして、
あたかもチャコンが潜伏しているかのように村に攻め入ったのだった。
ヘルナンデスは爆破の際に飛散した破片で目を怪我しており、
その治療記録からもその場にいたことが明らかとされる。

クレアはマークス准将に詰め寄ると、翌日、訴追が取り下げられ、
トムは釈放される。

しかしこの時、チャーリーは事件の裏の真相を突き止めていた。
帰還した後死亡した兵士の内２人は、トムが殺害したと判明する。
クレアは村人を殺害した兵士の銃を操る癖がトムと同じだと気付き身構える。
更に、チャーリーからの連絡も受けて、全てを知る。
トムはクレアを殺そうとするが、
エル・サルバドル人の男が現れ、トムを射殺する。

裁判の為に前の法律事務所を辞めていたクレアは、
チャーリーの申し出を受けて一緒に法律事務所を開設する。


法廷ものとサスペンスの組み合わせはアメリカ映画の十八番で、抜群の安定感。
妖艶な容姿と知性を兼ね備えたアシュレイ・ジャッドの独壇場。
フリントアルコールで落ちぶれたチャーリーの過去や、
お騒がせタイプの妹ジャッキーと新米弁護士テリーの恋愛等も
無理なく挟まれていて、脚本のまとまりが良い。
裁判で無罪を勝ち取りながらも、実はトムが犯人だったというオチは
予想通りの展開でスッキリ。


およそ２０年前の作品なわけだけど、
昨今のMeToo運動で、
ハリウッドでのセクハラを告発したアシュレイ・ジャッドと、
（他の女性達に対する）セクハラで告発されたモーガン・フリーマンの共演は、
見ていて複雑な思いに駆られる。


ジャッキー役のアマンダ・ピート。
最初に見たのは多分映画「恋愛適齢期」で、
バランスのとれたハリウッドらしい美女の印象。
でも、その後イマイチ活躍してくれてないなぁ。
コロンビア大学出身の才媛だそうで、頭が良過ぎるのかな。