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マンガ家Mの日常
TVドラマシリーズ「ハットフィールド&マッコイ」で、
まさしく人馬一体のカッコイイ乗馬姿を見てから
ケビン・コスナーがちょっと気になっていたので、楽しみに見た。
現代物なので、乗馬シーンは無いけどね。


NFLのドラフトの1日のドラマ。
日本でもプロ野球のドラフトがTV中継されるようになったけど、
アメリカの国技とも言えるアメリカン・フットボールともなれば、
TV中継は勿論、NYのラジオシティ・ホールに観客まで入れて、
セレブのパーティコーナーまで設けたりして賑やかにやる。

ちょっと面倒なのが、チーム間で選択権の順位をトレード出来るシステムがある事。
選択した選手の名前を発表する持ち時間が10分間あって、
その終了のギリギリ間際までトレードの交渉が出来る。
今年の1巡目指名権を指名権下位のチームと交換して、
その代わり来年の1巡目指名権を譲ってもらったりとか、交渉次第。

アメフト発祥の地クリーブランド・ブラウンズのGMサニーは
今年のドラフトの選手指名でスタッフ達と揉めたり、
他チームのGMと電話でトレードの交渉をしたり、超多忙な1日となった。
ブラウンズにはQBの名選手ドリューがいるが、昨年は故障で成績不振。
リハビリとトレーニングで見事に回復していたが、不安視される面もあって、
ドラフトでは目玉と言えるQBボー・キャラハン獲得を目指し、
同じくボー獲得を狙うシーホークスとの駆け引きに苦心していた。

シーホークスは第1位の指名権を譲る代わりに、
向こう3年間の1巡指名権を要求して来た。
果たしてボーにそこまでの犠牲を払う価値があるのだろうか?

サニーはスタッフやボー自身からの話を聞く中で、
ボーの人間性の問題点や試合中の精神的な脆さを知らされ、
3年間分の1巡指名権を譲ってまでして手に入れた第1位指名権で
他の選手を指名する。
しかし、その後も更にシーホークスや他のチームと交渉を繰り返し、
結果、1巡指名権を取り戻し、有望な選手をもう一人獲得する事に成功する。


時間制限があって1分1秒を争う超多忙な日なのに、
チームの弁護士で同棲中の彼女の妊娠を告げられてオタオタしたり、
亡くなった父親との関係性で母親や元妻とゴタゴタしたりする。
映画では恋愛や家族ドラマはお約束なんだけど、今作においては邪魔な感じ。
また、大概良い年齢のケビン・コスナーのお相手が、
娘くらいの年齢のジェニファー・ガーナーってのも、ちょっと興醒め。
金持ちの男性は若い女に走る。


スーパーボウルは日本でも大々的に中継されるけど、
アメフトにはまだあまり馴染みが無い。
アメリカの人達が見たら、もっと興奮出来る映画だったんだろうな。
それにしても、1巡指名の選手で、あんなに直前までゴタゴタするんだろうか?
スカウトの人達が年間を通して有望選手のチェックはしてると思うんだけど。

そう言えば、日本のプロ野球でも、かつて
昨今話題になってるKKコンビのドラフトの悲喜劇があったな。

個人的には全く分からないんだけど、
NFLの選手や関係者が本人役で大勢出演している。
映画の中でドラフトに上がった選手は当然架空の人物だろうけど、
チームは実在のチームなので、主役のブラウンズは良いとしても、
コケにされたシーホークスのファンの人達が見たら、嫌だよね。
その辺はどうなのかな。
(追記/ネット検索で調べたところ、元々はジェッツがこの役だったが、
    当時のドラフト事情もあって途中で辞退。
    代わって優勝チームのシーホークスが余裕を見せて引き受けたそうな。)


ケビン・コスナーはここ暫くヒット作に恵まれなかったけど、
画面で見るとやはり元ミスターハリウッドと言われただけのスター性がある。
いるだけで映画の格が上がる。
お腹周りは年齢相応でちょっとポチャッとしてる。引き締めて欲しいな。

深みに欠けるきらいはあるかもしれないけど、
重苦しい映画も多くなって来た昨今にあって、
今作は家族で楽しめるスタンダードなメジャー映画として良かったと思う。
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