フェルメールの絵画に着想を得た原作の映画化とあったので、
絵画にまつわるストーリーかと思って観てみたが、不倫愛の話だった。
チューリップの球根の投機に狂乱する17世紀オランダ。
幼い頃に両親と死別したソフィアは修道院で暮らしていたが、
裕福な商人コルネリス・サンツフォールトがソフィアの美貌に目を留め、
修道院を出て後妻となる。
コルネリスは前妻と2人の子供を亡くしており、子供を望んでいたが、
高齢でもあり、ソフィアの妊娠は難しかった。
ソフィアはこのまま子供が出来なければ捨てられるのではという恐れもあった。
コルネリスは夫婦の肖像画を若い画家ヤンに依頼。
若いソフィアとヤンは瞬く間に恋に落ちる。
使用人マリアは魚売りの青年ウィレムと恋仲で、妊娠したが、
ウィレムはマリアのケープを被ってヤンの元に行くソフィアを見かけて、
マリアが浮気していると誤解してしまう。
憂さ晴らしに入った酒場でチューリップ投機で得た金を娼婦に盗まれ、
ヤバイ男達に捕まって海軍に入れられ、音信不通となる。
未婚で妊娠したマリアはサンツフォールト家を追い出されるのを不安に思い、
不倫ネタでソフィアを脅すが、ソフィアはその状況を利用する事を思いつく。
知人の医師に頼み、マリアではなくソフィアが妊娠したように偽装。
コルネリスを遠ざけ、妊娠期間をごまかして乗り切る。
出産の日、ソフィアは亡くなったと見せかけ、ヤンとの駆け落ちを実行に移す。
子供を切望していたコルネリスは、前妻が2度目の出産をする時、
もし危ない状況になったら、前妻ではなく子供を助けるよう医師に求めていた。
深く後悔したコルネリスは、
愛する妻ソフィアの命を優先させるよう医師に迫った。
扉の陰でソフィアは2人の話を聞く。
ヤンは逃亡資金を作るべく、やはりチューリップ投機に手を出していたが、
投機熱が急激に冷めつつあり、売買に苦労する。
更に友人へリットが酒場で球根を紛失してしまい、全財産を失う羽目に。
約束の時間になっても待ち合わせ場所に来ないヤンに切れたソフィアは、
周囲の友人達に、「熱が冷めた」と告げて、家に戻ろうとする。
窓の外からコルネリスが赤ん坊を愛しそうに抱きかかえる姿を見て、
罪悪感にかられ、自らは身投げして死んだ事にして街を去る。
やっと海軍を除隊出来て戻ったウィレムに、
マリアが事の次第を説明しているのを聞いたコルネリスは、
彼らに家財を渡して、自らはインドに行って新しく仕事を始める。
後に家族にも恵まれる。
オランダ政府がチューリップ投機を法律で禁じ、市場は閉じられる。
本来の仕事である絵描きに戻ったヤンは地道に仕事を続け、
数年後、修道院の壁画制作の依頼を受ける。
修道女になったソフィアとそっと目を見交わす。
フェルメール関連の話だと思っていたので、やや期待外れだったけど、
不倫ものとしてはそれなりに面白く見れたかな。
チューリップ投機の熱と、不倫の熱の冷める様をかけた。
フェルメール関連の文献でもよく語られているように、
当時のオランダは家族制度が堅固で、コルネリスのような裕福な商人の妻は、
家をしっかり守らなければならなかった。
その反動で、密かな不倫に酔う事も。
結局は、家庭を失うまでその価値に気づかないものなのね。
あとの祭り。
でも、誰しも、人生で一度くらいは
我を忘れるような恋愛に身を焦がしたいと思うもの。
今作は元々は2004年に、
ジュード・ロウ、キーラ・ナイトレイ、ジム・ブロードベンドの出演で
企画されていたそうで、画像が目に浮かぶ。
今回の出演者のデイン・デハーン、アリシア・ヴィキャンデル、
クリストフ・シュヴァルツも悪くないけど、ゴージャスさに欠ける。
元の配役通りに実現していたら、もっと話題作になっていただろうなぁ。
ちょっと勿体無い。
絵画にまつわるストーリーかと思って観てみたが、不倫愛の話だった。
チューリップの球根の投機に狂乱する17世紀オランダ。
幼い頃に両親と死別したソフィアは修道院で暮らしていたが、
裕福な商人コルネリス・サンツフォールトがソフィアの美貌に目を留め、
修道院を出て後妻となる。
コルネリスは前妻と2人の子供を亡くしており、子供を望んでいたが、
高齢でもあり、ソフィアの妊娠は難しかった。
ソフィアはこのまま子供が出来なければ捨てられるのではという恐れもあった。
コルネリスは夫婦の肖像画を若い画家ヤンに依頼。
若いソフィアとヤンは瞬く間に恋に落ちる。
使用人マリアは魚売りの青年ウィレムと恋仲で、妊娠したが、
ウィレムはマリアのケープを被ってヤンの元に行くソフィアを見かけて、
マリアが浮気していると誤解してしまう。
憂さ晴らしに入った酒場でチューリップ投機で得た金を娼婦に盗まれ、
ヤバイ男達に捕まって海軍に入れられ、音信不通となる。
未婚で妊娠したマリアはサンツフォールト家を追い出されるのを不安に思い、
不倫ネタでソフィアを脅すが、ソフィアはその状況を利用する事を思いつく。
知人の医師に頼み、マリアではなくソフィアが妊娠したように偽装。
コルネリスを遠ざけ、妊娠期間をごまかして乗り切る。
出産の日、ソフィアは亡くなったと見せかけ、ヤンとの駆け落ちを実行に移す。
子供を切望していたコルネリスは、前妻が2度目の出産をする時、
もし危ない状況になったら、前妻ではなく子供を助けるよう医師に求めていた。
深く後悔したコルネリスは、
愛する妻ソフィアの命を優先させるよう医師に迫った。
扉の陰でソフィアは2人の話を聞く。
ヤンは逃亡資金を作るべく、やはりチューリップ投機に手を出していたが、
投機熱が急激に冷めつつあり、売買に苦労する。
更に友人へリットが酒場で球根を紛失してしまい、全財産を失う羽目に。
約束の時間になっても待ち合わせ場所に来ないヤンに切れたソフィアは、
周囲の友人達に、「熱が冷めた」と告げて、家に戻ろうとする。
窓の外からコルネリスが赤ん坊を愛しそうに抱きかかえる姿を見て、
罪悪感にかられ、自らは身投げして死んだ事にして街を去る。
やっと海軍を除隊出来て戻ったウィレムに、
マリアが事の次第を説明しているのを聞いたコルネリスは、
彼らに家財を渡して、自らはインドに行って新しく仕事を始める。
後に家族にも恵まれる。
オランダ政府がチューリップ投機を法律で禁じ、市場は閉じられる。
本来の仕事である絵描きに戻ったヤンは地道に仕事を続け、
数年後、修道院の壁画制作の依頼を受ける。
修道女になったソフィアとそっと目を見交わす。
フェルメール関連の話だと思っていたので、やや期待外れだったけど、
不倫ものとしてはそれなりに面白く見れたかな。
チューリップ投機の熱と、不倫の熱の冷める様をかけた。
フェルメール関連の文献でもよく語られているように、
当時のオランダは家族制度が堅固で、コルネリスのような裕福な商人の妻は、
家をしっかり守らなければならなかった。
その反動で、密かな不倫に酔う事も。
結局は、家庭を失うまでその価値に気づかないものなのね。
あとの祭り。
でも、誰しも、人生で一度くらいは
我を忘れるような恋愛に身を焦がしたいと思うもの。
今作は元々は2004年に、
ジュード・ロウ、キーラ・ナイトレイ、ジム・ブロードベンドの出演で
企画されていたそうで、画像が目に浮かぶ。
今回の出演者のデイン・デハーン、アリシア・ヴィキャンデル、
クリストフ・シュヴァルツも悪くないけど、ゴージャスさに欠ける。
元の配役通りに実現していたら、もっと話題作になっていただろうなぁ。
ちょっと勿体無い。
PR
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック