ウディ・アレン作品かと思ったら、そうではなかった。
主演のジョン・タトゥーロが監督と脚本を務めている。
タイトルの通り、NYのジゴロの話。
ユダヤ人地区を舞台にしたあたりがちょっと異色。
不況で書店を閉店させる事になったマレーは、
かりつけの皮膚科の女医が、既婚者だけどレズビアンで、
愛人女性と、男性を含めての3Pを体験したいと願っている事から、
友人のフィオラヴァンテにジゴロになるよう勧める。
マレーは仲介役として40%を受け取る約束。
フィオラヴァンテは花屋でバイトする一見しがない中年独身男だが、
マレーは彼が女性にモテると見抜いていた。
実際、マレーのプランに乗っかってみると、
お金持ちの中年女性達は次々フィオラヴァンテの魅力の虜になってしまう。
地味めで寡黙なフィオラヴァンテだが、独身でいるのには何か叙情があるらしい。
様々な外国語を使いこなし、素性はミステリアス。
(その辺の事情は明かされないまま話は終わる。)
着々と稼ぐ二人だったが、マレーがフィオラヴァンテに
同じユダヤ人地区に住む寡婦のアヴィガルを引き合わせたところ、
フィオラヴァンテはアヴィガルに恋してしまい、ジゴロの仕事に行き詰る。
アヴィガルはユダヤの掟に従って禁欲的で孤独な生活を続けていたが、
フィオラヴァンテに触れられて、緊張感が解けて、心が解放される。
そんな頃、マレーは売春の罪でユダヤの律法で裁かれようとしていた。
アヴィガルの証言でなんとか窮地を脱する。
アヴィガルはずっと彼女を慕ってくれていた警官のドヴィと結ばれる。
フィオラヴァンテはジゴロを辞め、NYも離れる決意をマレーに告げるが、
カフェで話している時に、良い顧客になりそうなゴージャスな女性と出会い、
ジゴロに戻る予感を見せる。
「バートン・フィンク」でカンヌ映画祭男優賞を受賞したものの
その後ヒット作があったとは言えないジョン・タトゥーロだったけど、
今作でウディ・アレンと良いコンビ具合を見せて、魅力的に演じている。
陰気臭い風貌とされているけど、
「シシリアン」のピショッタ役では、思いっきりダンディな色男だったんだよね。
実際、今作でも、イタリア系らしい膝下の長さで
身体つきのバランスの良さが分かるし、
ダンスのシーンはドキッとさせられる程艶めいている。
とは言え、やっぱりウディ・アレンの存在感、独特のキャラクター性が光っている。
知的だけど胡散臭く、不細工な小男の老人だけど何故か女性に縁がある。
ジゴロという、湿っぽさをはらんだテーマが、軽やかでお洒落な作品に成るのは
ウディ・アレンの存在による事に他ならない。
子沢山のユダヤ人寡婦アヴィガルを演じているのがヴァネッサ・パラディで、
ジョニー・デップとの関係解消を思い起こしちゃうね。
どこまでもエロく、ゴージャスなレズビアン皮膚科医はシャロン・ストーン。
見事に期待に応えてくれている。
ジゴロっぽく、ブランド物のスーツで決めているところも見たかったので、
パート2とか製作されると良いなぁ。
映像は、ついいつものウディ・アレン作品のカメラワークと比べてしまう。
群像劇を意識したフレームワークになっているウディ作品に対して、
今作はより一般的なアプローチかな。
主演のジョン・タトゥーロが監督と脚本を務めている。
タイトルの通り、NYのジゴロの話。
ユダヤ人地区を舞台にしたあたりがちょっと異色。
不況で書店を閉店させる事になったマレーは、
かりつけの皮膚科の女医が、既婚者だけどレズビアンで、
愛人女性と、男性を含めての3Pを体験したいと願っている事から、
友人のフィオラヴァンテにジゴロになるよう勧める。
マレーは仲介役として40%を受け取る約束。
フィオラヴァンテは花屋でバイトする一見しがない中年独身男だが、
マレーは彼が女性にモテると見抜いていた。
実際、マレーのプランに乗っかってみると、
お金持ちの中年女性達は次々フィオラヴァンテの魅力の虜になってしまう。
地味めで寡黙なフィオラヴァンテだが、独身でいるのには何か叙情があるらしい。
様々な外国語を使いこなし、素性はミステリアス。
(その辺の事情は明かされないまま話は終わる。)
着々と稼ぐ二人だったが、マレーがフィオラヴァンテに
同じユダヤ人地区に住む寡婦のアヴィガルを引き合わせたところ、
フィオラヴァンテはアヴィガルに恋してしまい、ジゴロの仕事に行き詰る。
アヴィガルはユダヤの掟に従って禁欲的で孤独な生活を続けていたが、
フィオラヴァンテに触れられて、緊張感が解けて、心が解放される。
そんな頃、マレーは売春の罪でユダヤの律法で裁かれようとしていた。
アヴィガルの証言でなんとか窮地を脱する。
アヴィガルはずっと彼女を慕ってくれていた警官のドヴィと結ばれる。
フィオラヴァンテはジゴロを辞め、NYも離れる決意をマレーに告げるが、
カフェで話している時に、良い顧客になりそうなゴージャスな女性と出会い、
ジゴロに戻る予感を見せる。
「バートン・フィンク」でカンヌ映画祭男優賞を受賞したものの
その後ヒット作があったとは言えないジョン・タトゥーロだったけど、
今作でウディ・アレンと良いコンビ具合を見せて、魅力的に演じている。
陰気臭い風貌とされているけど、
「シシリアン」のピショッタ役では、思いっきりダンディな色男だったんだよね。
実際、今作でも、イタリア系らしい膝下の長さで
身体つきのバランスの良さが分かるし、
ダンスのシーンはドキッとさせられる程艶めいている。
とは言え、やっぱりウディ・アレンの存在感、独特のキャラクター性が光っている。
知的だけど胡散臭く、不細工な小男の老人だけど何故か女性に縁がある。
ジゴロという、湿っぽさをはらんだテーマが、軽やかでお洒落な作品に成るのは
ウディ・アレンの存在による事に他ならない。
子沢山のユダヤ人寡婦アヴィガルを演じているのがヴァネッサ・パラディで、
ジョニー・デップとの関係解消を思い起こしちゃうね。
どこまでもエロく、ゴージャスなレズビアン皮膚科医はシャロン・ストーン。
見事に期待に応えてくれている。
ジゴロっぽく、ブランド物のスーツで決めているところも見たかったので、
パート2とか製作されると良いなぁ。
映像は、ついいつものウディ・アレン作品のカメラワークと比べてしまう。
群像劇を意識したフレームワークになっているウディ作品に対して、
今作はより一般的なアプローチかな。
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