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マンガ家Mの日常
ダークなドラマが多い中、軽いコメディでリラックスできる。

それにしても、酷い邦題だと思うのは私だけだろうか。


40歳の専業主婦ライザは、ギャンブル好きの夫の借金が原因で離婚。
家を失い、インド留学中の娘の学費を稼ぐ為にも就活するが、
希望の出版社からは年齢を理由にことごとく断られる。
ブルックリンで同居させてもらっている友人マギーのアドバイスも得て、
童顔を生かして若作りし、26歳と偽って就職に成功。
40歳ならではの知識や気配りも生きて、仕事は順調。
良い同僚や新しい恋人も出来るが、年齢を隠す苦労は尽きない。


番組欄で邦題を目にした瞬間、見る気が失せたけど、
爽やかな良作。
主人公ライザを演じるサットン・フォスターが、嫌味が無くて好感が持てる。
若作りは、美魔女とかの虚栄心からではなくて、純粋に就職の為だし。

ただ、やっぱり設定のあちこちに無理があるような気がする。

40歳で、娘が17歳だとすると、
大学在学中か卒業後すぐに妊娠出産。
ところが、仕事のブランクは15年とあって、だとすると、
妊娠期から、娘が乳幼児の間に就職していた事になる。
2、3歳になって、少しずつ手が掛からなくなってから
仕事を辞めて専業主婦になっている。
普通、逆じゃないかなぁ。
子離れした40歳というサバヨミギリギリの年齢にする為の、やや無理な設定。
それと、若々しく見えるよう努力はしているけれど、
TV画面で見ても、口元のブルドッグラインは26歳ではない。

厳しい目で見れば、色々ツッコミどころはあるんだろうけど、
前向きに頑張る女性のジェンダーギャップコメディとして楽しめば良いかな。


年齢の問題は常に女性に重くのしかかっている。
何年か前、小学館のマンガ大賞の上位入選作で、
年齢をゴマかして応募した女性が、後日入選を取り消された。
出版社側としても、応募者の伸び代を見込んで採用するのだから、
年齢が若いに越した事は無いだろうけど、
作品が良ければ、それで良いじゃないって言いたいよね。
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