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マンガ家Mの日常
まだなんとなく映画を見る気分の余裕が無かったのだけど、
深夜、暑さで寝付けず、見易そうなのを選んでつけてみた。

「羊たちの沈黙」「セブン」といった猟奇犯罪ものの後継。
公開が2004年となってて、
所謂ロードショーではなく、ビデオ発売かなんかだったのかな。
主演のアーロン・エッカートは良い作品にも沢山出てるけど、
ジョディ・フォスターやブラッド・ピットとは
格差があるから仕方無いか。

アーロン・エッカート扮するFBI捜査官が
シリアルキラーを追いかけていたが、
犯人と思われていた人物こそ、シリアルキラーを追跡し、
殺害していた、元FBI捜査官だった。

前半は少しテンポがユルくて、退屈な感じがしたけど、
元FBI捜査官役のベン・キングズレーが映画を支えていた。

猟奇犯罪プラスハイパーセンスもの?
FBI ではかつて「イカロス計画」と呼ばれた超能力捜査班があって、
遠隔透視で猟奇犯罪の捜査を行っていたが、
捜査官達は犯人や被害者の精神状態等にシンクロしてしまう為、
犯行の残虐さや被害者の恐怖の叫びに長期間触れる事で
精神に異常を来してしまい、計画は中断されてしまった。

しかし、ベン・キングズレー扮する元捜査官だけは生き残り、
犯行の悪夢にうなされ続けていた。
悪夢を終わらせる為にも、犯人を根絶やしにしなくてはならない。

ラストのベン・キングズレーの
希望と絶望が交錯する表情は見事だった。
人間はあそこまで多彩な表情を作り上げる事が出来るのか。
知的で、複雑な人物像を成立させる演技力が、
映画を高尚な作品に押し上げている。

遠隔透視をスケッチしたとされる絵は
かなりなプロの手によると見受けられる。

超能力を現実の戦略に応用する話って、
少し前に「ヤギと男と男と壁と」なんかがあったな。
霊能力で捜査するアリソン・デュボアだって実在の人物なんだから、
アメリカじゃ超能力に懸ける思いって根強いのね。
藁にもすがりたい気持ちが行きついた先なのか。
日本では認められないだろうな。


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