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マンガ家Mの日常

2014年前半、見た限りでは「グッド・ワイフ」がベストドラマ。

弁護士ドラマの良い所は、腕力じゃなくて知性で勝利を得るところ。
裏工作が全く無い訳ではないけど、立ち回りがスマートで清涼感がある。
法律の世界の事はよくは知らないけど、見ていて納得が出来るし、安心感もある。
一方で、サスペンスの要素も上手く盛り込まれている。

事件解決の大事なポイントでは、調査員のカリンダの力に依るところが大きい。
そこんところはやっぱりドラマだからかな。
こういう大手の事務所ではそれなりの調査員がいるのかもしれないけど、
カリンダのやってる事は多分違法行為もある筈。
日本の普通の事務所ではこんな夢のような事やってはくれないしね。
カリンダの情報が無かったら、負けてる訴訟が一杯積もってる筈。

事務所の代表のひとりであるダイアンの、攻めてる衣装が良い。
知的で金があって、権力志向の強い女性を演出している。

ドラマの中で、女性がどう扱われているか、どうしても気になる。
あんまり持ち上げられていても嘘っぽいしね。

並行して「SUITS」シーズン3も見ているのだけど、
こっちは相変わらず女の子達はワガママなお姫様。
ゆる巻のロングヘアとヒップコンシャスな衣装、
弁護士事務所でその服はどうなのよ?
エピソードは恋愛部分ばかりで、強くて能力のある男達の性欲処理係。
トップのジェシカからして、外見は同じようなもの。
有能な白人男性ふたりの活躍を描く為に、ドラマとしてバランスを取るよう、
敢えてトップに黒人女性を据えたんだろうけど、男受けは譲らない。
そこんとこがどうもね。

「SUITS」は企業の顧問としての活動が中心なので、経済の話が少し難しい。
所々は説明せずにやり過ごしちゃったりしてるようなんで、
製作者側も考えるところなんだろう。
ドラマとしての爽快感があるとは言い難い。
中心キャラクター贔屓も相変わらずで、勝ち負けの構図が極端な感じ。
で、ズルい事もしているようなのに、正義を装ってる風がなんかイヤだな。
「ダメージ」のパティみたいに、悪は悪として背負ってるんなら潔いのだけどね。

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