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マンガ家Mの日常
書類の記入漏れとオプショナルツアーの件でモヤモヤして
寝付けなかったので、映画を見る。

ジャック・ケルアックの自伝的小説の映画化。

1940年代のN.Y.、作家志望の青年サルは、
本の受け売りのような話しか出来ない友人達に退屈していた。
そこへ、ディーンという刺激的な青年が現れ、付き合い始める。
ディーンはイケメンで女の子にモテて、酒とドラッグと音楽で遊び放題。
小説を書く為の実体験を求めていたサルにとっては魅力的な存在だったが、
少年時代に父親に捨てられたディーンは、社会不適合者だった。
仕事も女性関係も長続きせず、挙句に、
旅行先のメキシコで赤痢にかかって高熱を出して臥せっているサルを
置き去りにして帰ってしまう。
身動きできないサルの財布まで持って行ってしまういやらしさ。
2、3年後、N.Y.で再会したディーンはすっかり落ちぶれていた。
助けを求めようとしているディーンに、サルは別れを告げる。

青春時代の破滅的衝動や渇望を描いた作品。
悪くは無いんだけど、ちょっと退屈だった。結末は見えてるからね。
ドラッグでハイになった若者達のセックスシーンをだらだら見せられても
こっちは何も面白くない。

ギャレット・ヘドランドは、ディーン役としては残念ながらカリスマ性に欠ける。
それが一番の問題。
映画化の企画は過去に幾度かあったらしくって、サルとディーン役に
イーサン・ホークとブラッド・ピット、ビリー・クラダップとコリン・ファレル
といった組み合わせが候補に挙がっていたとか。
確かに、そっちの配役の方が断然良い。何でポシャったんだろ。
個人的には、ディーンはリバー・フェニックスかな。

サルは全米各地を放浪する旅の中で、小説の元ネタを手帳に書き留め、
お金が無くなったら日雇い労働で小銭を稼ぐ。
ディーンと一緒の時はスタンドで食料品を万引きするとか、ケチな盗みもする。
20代前半の青年の自分探し。
ディーンを最後には見捨てるんだけど、小説の題材にはしちゃうのね。
なんか、そこは微妙だった。

こういう自分探しの放浪の旅って、誰しもちょっとは憧れる。
でも、今更ケルアックでもないかな、って思えた。
深夜のモヤモヤは晴れない。
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