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マンガ家Mの日常
随分前に録画して、暫く手付かずで、
少し前に途中まで観て、暫く手付かずで、
ようやく後半部分を観終わりました。


4世紀エジプトのアレクサンドリアに実在した
女性天才学者ヒュパティアの半生を描いた作品。
アレクサンドリア図書館館長の父の元で、哲学、数学、天文学等を学んだ。
紀元前3世紀にアリスタルコスによって唱えられた地動説を研究し、
惑星の公転が楕円を描いているとの仮説を導き出した。

キリスト教の勢力拡大に伴って古来からの宗教は迫害され、
更にユダヤ教まで迫害され始めると、
図書館は異教徒の巣窟として破壊される。
ヒュパティア達は必死の思いで貴重な書物を持ち出し、
何とか逃げおおせて研究を続けるが、
異端の魔女として捉えられ、処刑される。


レイチェル・ワイズが才色兼備で頑ななヒュパティアを好演。

ヒュパティアに恋する奴隷青年ダオス役は、
名匠アンソニー・ミンゲラ監督の息子マックス・ミンゲラ。

キリスト教による異端宗教や学問に対する迫害と、
地動説の解明に尽力する学者ヒュパティアが物語の中心。
奴隷青年ダオスは学問を意識しながらも、ヒュパティアに振り向いてもらえず、
異端者を迫害する側に寝返り、修道兵士となってしまう。
捉えられ、その後拷問死させられるヒュパティアの苦しみを軽減させるべく、
先に窒息死させる事で、愛を貫いた形。


全体として観た場合、様々な要素が不完全燃焼で、
ドラマ的にはやや物足りない印象。
ただ、4世紀に優れた女性天文学者が存在したという事を知るだけでも、
今作には大きな価値がある。

衣装や、特にセットが綿密に作られていて、見応えがある。



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