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マンガ家Mの日常
ありきたりな邦題通りの、ややハズレなロマコメ映画でした。


シアトル郊外の街で暮らすメーガンは、高校時代の仲間達とつるむ日々。
しかし、友人達が仕事や結婚を進める中、メーガンだけが停滞していた。
高校時代からのBFからプロポーズされるも、引き伸ばし、
父親に甘やかされて、28歳になっても仕事にも就かずにニート生活。
セラピストを目指して大学院まで通ったが、研修で挫折した過去があった。
BFにも急かされて、自己啓発セミナーの合宿に1週間行く事になる。

友人の結婚式に行ったら、父親の浮気現場を見てしまい、途中退出。
ドラッグストアに立ち寄ろうとした時、高校生にお酒の買い出しを頼まれ、
16歳のアニカと何となく仲良くなり、連絡先を交換する。

翌日、アニカから電話があり、進路相談で母親を演じて欲しいと頼まれる。
その後、セミナーをサボりたいメーガンは、アニカの家に泊まり込む。
離れて暮らす母親に会いに行くのに付き合ってあげたりもする。

アニカの父親クレイグは、離婚後、
一人娘のアニカとのコミュニケーションに、苦心しつつも心を傾けていた。
メーガンはクレイグとも意気投合し、恋愛に発展する。

しかし、BFと婚約していたメーガンは、
セミナー期間が終了したら結婚する予定になっていた。
アニカは自分の父親へのメーガンの裏切りにショックを受ける。

BFの元に帰宅し、結婚の為に二人でラスベガスに行こうとするが、
恋人関係も何もかも、高校時代を引きずっていたに過ぎなかったと気付き、
別れを告げて引き返し、クレイグの元へ向かう。


メーガン役のキーラ・ナイトレイは、頑張ってる演じてるんだろうけど、
何だか痛々しい。
整った容姿とスリムな体型で、これまでクラシカルな題材や、
美人意地悪チアリーダー的な役どころばかりを演じてきたので、
今作のようなくだけた役柄はしっくり来ていない。
同じような役柄でも、シャーリーズ・セロンやキャスリン・ハイグルは、
もっと上手におマヌケ感を愛嬌持って演じていたのに。

クレイグ役のサム・ロックウェルも、相変わらずのはしゃぎよう。

原題「Laggies」は辞書ではヒットしなかったけど、
「lag」で「遅れた」というような意味なので、
「人生に遅れをとった人達」といった感じになるんだろうか。

高校時代を引きずって、グズグズとモラトリアムな年月を過ごして来た、
その反省をするのは良いけれど、結局やった事と言えば、
10年以上恋人同士で結婚間近だったBFを、結婚式直前で空港に置き去りにして、
知り合って1週間のイケメンオヤジに意気揚々と乗り換えたってだけ。
仕事の目処は何も立っていないし、やる気も何も無い。
おまけに、プロムではアニカに好きな男子に告白するようけしかける。
その男子は元々アニカが好きだったんだけど、
プロムのパートナーの女の子は、ラストダンスでいきなりの置き去り。
やり方が酷過ぎる。
自分の望みに正直になるのは良いけれど、他人への思いやりは無いのか。

メーガン、不幸になれ、と思った。

アニカと一緒に離婚した母親の元に行くシーンだけは良かった。
カタログの下着モデルの仕事でぼちぼちの暮らしをしていて、
長く離れていた娘とどう接して良いか分からない。
撮影でもらった下着をアニカにあげる。
女親と娘の関係性がちょっと切ない。

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