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マンガ家Mの日常
人生で大事なものは何か尋ねられたら、
世界のどの国であっても、大抵の人は、仕事と家族と答えるだろう。
それが生活を支える両輪だから。

信仰、健康、趣味、そう言ったものもその後に続く。

人生が長くなるにつけ、背負うものや人との繋がりが増え、
好むと好まざるとに関わらず、大事なもののリストは長くなる。


フィリップの場合、障がいのあるお嬢さんへの愛情と責任の重みが大きかった。
それは当然としても、その次に来る幼馴染のダニエルの存在も大きく、
私にとってはキツイ壁だった。
趣味と言える筈のテニスはフィリップにとってライフワークのようなもので、
私の存在価値はそれにすら全く及んでいなかった。


ケヴィンにとっても、仕事の現役世代として、家族の重みは大きい。
そして、思った以上に、U2のコンサートの追っかけもライフワークと化している。


フィリップにとっても、ケヴィンにとっても、
おそらく、私は離婚後すぐの、最初のGF。


バツイチ壮年世代にとってのGFの立場は危うい。
子供の事を持ち出されると、太刀打ち出来ない。

大人として、それは十分理解出来る。

しかし、
GFというのは、パートナー候補、家族候補でもある筈。
決して、軽んじられて良い立場では無い。

バツイチの問題は、トラブルから逃げる習い性が染みついている点にある。
逃げる楽さを覚えてしまっている。
何かあれば、ケヴィンもこの関係からすぐ逃げるだろう。
心構えはしておく。

だからと言って、関係を続ける為に犠牲的な立場に甘んじるのも良く無い。
自分自身を見失い、結果、何もかもを失う。


ケヴィンが家族や古い友達を持ち出して、私に何事かを納得させようとする時、
大人としての対応は取りつつも、
決して、忘れてはならない、

一人の人間として、

一つの人生として、

自分は誰かのスペアでは無いのだと。



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