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マンガ家Mの日常
パリ襲撃事件の余波、今後国際社会がどう動くのか?

フランス、オランド大統領のやる気満々の声明はちょっと怖い。
いずれアメリカが中心になって、再び連合国軍で大掛かりな空爆をするのだろう。

テロリスト達は、無辜の市民を殺害した責めを負わなければならない。

しかし、
先日「新・映像の世紀」を見て、今更ながら、20世紀の歴史において、
欧米列強が石油目当てでイスラム圏をいかに蹂躙したかに愕然とさせられた。

第2次世界大戦の敗戦国であった日本は補償や謝罪を繰り返してきた。
でも、戦勝国はどのような卑劣な行為もスルーされて来ている。
自分達の都合に沿って国連を立ち上げているので、
戦勝国から被害を被ったイスラム圏の国々が何か言っても通らない。

今回の襲撃は、瞬発的な虐殺であるけれども、
これまでに欧米列強がイスラム圏にしてきた事は、緩やかな虐殺、
緩やかなテロ行為に等しい。


日本では安保改正問題で声が上がった。
デモに参加した人達はこうした事件をどう受け止めているのだろう。
テロ行為で身近な人が虐殺されても、武器の保有に反対と言い切れるのか?
どう対応すべきと考えるのか?

暴力の連鎖を終わらせる為には、非暴力しかない。
暴力に耐えて、非暴力を貫く覚悟。


世界最高水準の頭脳が集結する各国首脳が、事態収拾の為に
結局は暴力に頼るのが、どうにも納得行きかねる。

建設的な対話による解決の道を貫いて欲しい。
お互い武器を収めて一旦休戦して、とことん話し合いをすべき。
話し合いで決着がつかなかったら、更に話し合いをすれば良い。
人類の歴史が続く限り延々話し合いをすれば良い。
そうすれば、その間は誰も犠牲にならない。


Facebookでは期間限定で、個人のプロフィール写真に
フランス国旗を被せる設定が出来るキャンペーンが行われている。
どこもかしこもフランス国旗だらけ。

犠牲になったパリ市民を悼む気持ちは大事。

でも、世界全体がフランスにばかり肩入れしているかのような光景は
ますますイスラム圏の人々を孤立させる危険性を孕んでいる。

中立でいたいので、キャンペーン設定には乗らない。




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