忍者ブログ
マンガ家Mの日常
昨夜、夕食後ウトウトしていたら、珍しく電話が鳴って、慌てて受話器を取った。

福岡の弟からで、父の容態について、短く説明を受けた。
普段弟から電話が来ることはまず無いので、
名乗られた瞬間、状況を察知した。

容態と、治療。
弟の説明は明確だったが、聞きながらメモを取った訳でもないので、
一晩寝たら、正確な医学用語は頭に残っていなかった。
ただ、既に意識は朦朧として、劇的な回復は見込めず、
家族としては覚悟が必要な状況。

数年前に倒れた時、もうダメだと思ったが、
その後、不自由な生活を強いられながらも、よく永らえた。
弟夫婦の献身に感謝する。

この後弟は姉にも電話しなければならないそうで、
他にも連絡する先があるかもしれなかったので、
こちらから何か話すのは控えて、それ以上は会話を続けなかった。
電話のディスプレイを見ると、4分弱を表示していた。


コロナ禍で、特に東京からの移動は歓迎されないが、
この状況では移動も許されて然るべきだろう。
ただ、どのタイミングにするかの判断で、少し迷う。
往復の航空券をチェック。
直前なので、どれも安くない。
代理店によっては、数日後からでないと予約を受け付けないところもある。
日曜日出発で、1泊出来る格安プランが見つかったが、
果たして、日曜日まで待てるものなのか。

義妹にメールで相談して、弟から話を聞いてもらったが、
今朝になっても弟も判断が付きかねると返信があった。
経験豊富な医師であっても、映画の脚本のような時間計算は出来る由も無い。


改めて、喫緊で日帰りの安価なチケットを予約する事にした。
おそらく、最期のお別れになる。
それさえ間に合わないかもしれない。


10数年前、電話で父から「死んだものと思え。」と言い放たれて、
その時既に覚悟を決めてはいたが、
やはり動揺はある。




実の父親の最期に対して、冷たい態度のようでもあるけれど、
家族の根深い問題の積み重ねがあって、
私は自分自身で自分の人生を守らなければならないので、
批判は無しでお願いしたい。
PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック