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マンガ家Mの日常
毎年この日が来るもんですねぇ。
大晦日です。

ネームの仕上げに手こずったままで年内完成は厳しいけど、随分頑張った。
おそらくは年越しとなるのも数枚の範囲だろうから、良しとしよう。
でも、そうすると、年末の大掃除は...無理かも。
フローリングワイパーで簡単にゴマかすしかないか。
棚に残る細かい埃が気持ち悪いが仕方無い。

来年から消費税が上がると言うのに、今年は食料品の値上がりが続いた。
一人暮らしで食べる量もさほど多くはならないんで、
食費が家計を占める割合は多くはならないが、それでも不安は募るね。
昨日はスーパーで特売の長ネギ最後の一束をゲットした。
ささやかな喜び。

オハイオに住む知人からグリーティングカードが届いた。
数年お互い音信不通だったのだけど、どうして今になって?
カードを沢山印刷し過ぎちゃったからかなぁ。

アメリカ人男性で、仕事で2年程日本に滞在していた。
ここだけの話、最初微妙にアプローチしていただいていた。
3回くらいは会った筈。
でも、お誘いの電話をもらっても、原稿の締め切りと被る事が多くて、
断らざるを得なかった。
そう、こういう時よく言われる事なんだろうけど、
本気で好きだったら、無理してでも会いに行ってた。
そうしなかったのが自分への答え。
感じの良い人だったのだけど、私より若くて、いずれアメリカに戻って
家庭を持って、子供を育てる事を望んでるのがはっきり見て取れた。
それは私には不可能に近い事だったので、深入り出来なかった。
間もなくお似合いの女性と出会って結婚を決めた。
当時、結婚報告のカードももらって、
拙い日本語からも興奮気味で嬉しそうなのが伝わって来ていた。

今回届いたカードには
ふたりのお子さんが楽しそうにソリ遊びをしている姿が写っている。
幸せそのものの光景にうらやましく感じる。

しかし、やはりふと思う。これは私の幸せの形では無い。
うらやましがる事に意味は無い。
この幸せ像を手に入れようとしたら、
今の仕事を捨てなければならなかったのは明白。
それは私にとっては人生を放棄する悲劇だ。

正月までネームを引きずって悩み、
霞む目に蒸しタオルを当てながら原稿を描く。
そんな不幸が私にとっての幸福。

そこまでの苦労をしても世間を動かす大ヒット作には到達しないので、
何なんだろうと悩む時もあるが、
描く気力があるウチは希望の火は消えない。
自分に出来る事からやって行くしかない。

とりあえず、来年もヨロシクね。
2、3「続く」のままになってる記事、ネーム疲れでほったらかしで、
年内に何とかしようと思ってたけど、ちょっと無理っぽい。
来年ちゃんと仕上げるわ。
持ち越し事業が増えてしまった。

では、良い年をお迎え下さい。


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