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マンガ家Mの日常
身近なグループLINEで、とある男性Nがトラブルを起こした。
大方のメンバーは、その男性の問題点を認識していて、
内心イラついている。

ところが、ある女性Cだけは、何故か全面的に肯定して庇おうとする。
Cは既婚者で、Nと深い関係にあるわけでもなく、普通の友達。
グループが迷惑しているNの問題点について、時間をかけてCに説明した。
一通り理解してくれたようではあったけど、やはりNの味方をしたいようだった。

Cと時間をかけて話をする機会を持った。
Nの話から少し外れて、Cの個人的な話に移った。
何がきっかけだったかはよく覚えていないが、
Cは聞いてもらいたかったのだろう。


15年間付き合った末に別れたというトラック運転手の元カレは、
ギャンブルが好きで、消費者金融から借金して、
Cが気づいた時には総額200万円程に膨れ上がっていた。
当時自宅暮らしだったCはお金に余裕があったので、借金を立て替え、
自分に返してもらうようにした。
ようやく完済して、ホッとしたのも束の間、
またすぐ200万円借金してしまっていた。
それでもCはその元カレを助けたかったらしい。

Cは、元カレから尊敬する人は誰かと問われて、灰谷健次郎と答えた。
元カレに聞き返すと、なんと、孫悟空だと返答された。
孫悟空のピュアなところが良いそうだ。
Cは、おそらく、内心では(コイツ、アホか)と思ったに違いないが、
そういうアホさ加減も愛しく思えたようだった。
この元カレは、ただ「ドラゴンボール」を読んだだけじゃなかろうか。

そうやって、アホ彼を支えてきたCだったが、なんと、
アホ彼はフィリピンパブの従業員の女性に入れあげて、
C と別れて、その女性と結婚すると言い出した。
結局、その女性とは上手くいかなかったらしかったが、
Cは2人の為に身を引いた。

15年間付き合ったというのであれば、若い頃からの付き合いで、
学生時代、Cは母親と上手くいっていなくて、
斜に構えた時期もあったようなので、
半同棲しつつ深く付き合った、初めての男性だったかもしれないから、
相手に固執するのもわからなくはない。

ギャンブル依存症、200万円の借金、フィリピンパブ女性と浮気、
どの一つを取っても、即別れる理由になると思うが、
Cはアホ彼を支えたかったらしい。

別れられて良かったねぇ、と言いたいのを我慢しつつ、
更に話を聞いた。

(続く。)


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