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マンガ家Mの日常
Facebookの国旗設定については、ボチボチ異論が出て来ている。
そういうものを待つまでも無く、自分で考えて判断すれば良い。

犠牲になった方、被害に遭われた方の、無念と恐怖に心が傷む。
追悼の思いは万人と同じ。

でも、ふと考えてしまう。

先に少し触れた通り、敗戦国と戦勝国の違い。

第2次世界大戦の敗戦国である日本やドイツは巨額の賠償を支払い、
国民の大半が戦後生まれとなった今も、被害を与えた各国に対して、
加害者としての立場から歴史認識をしている。

しかし、フランスを含めた第2次世界大戦戦勝国はどうだろう?

何世紀にも渡る帝国主義と植民地支配で、多くの諸外国を蹂躙し、強奪し、
列強国としての富を築いてきた。
現在もその状況は続いている。

欧米列強国もまた、イスラム圏を含む多くの諸外国に対して、加害者なのだ。

しかし、戦勝国としての立場を甘受し、決して加害者として反省しない。

だから中国や韓国が日本に抱く以上に
イスラム圏の人々の激しい怒りを買うのだ。

戦後生まれの我々が戦争の加害責任を模索しているのだから、
戦後生まれのフランスの人々も、勝敗で決めつけるだけでは無く、
加害責任を受け入れるべきではないのだろうか。

その意味において、戦争で得た富の恩恵に与かっているパリ市民は
果たして、本当に無辜の市民だったと言えるのか。


勝って尚、負い目を感じ、妥協の道を探る姿勢が必要。

戦闘行為での勝敗が倫理的勝敗とイコールであってはならない。


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