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マンガ家Mの日常
嫌な事があった日の締めくくりに、
いっそ、嫌な事をいくつか清算してしまおうと思った。

嫌なメッセージ。
ずっと開いていなかった。
森喜朗元五輪開催組織会長の女性蔑視発言についての、Facebookでのやり取りから。
相手の方によれば、
当の報道は、実行力のある森氏を会長職から降ろして、
東京五輪を開催させなくしようとする、反日勢力によるものだとか。

いやいや、
その問題と女性蔑視発言は別ものなんだけどな。
(陰謀論者なのかな〜。)
私が森氏の功績を認めていないわけではなく、
あの発言自体は明らかに女性蔑視だと、それをどうしても認められない人達がいる。
その溝がどうしても埋まらない。

あの発言の問題は、
森氏が、一部の優秀な女性の活躍を認めながらも、
その他大勢の女性を低く見ているという事。
女性の地位向上は、極一部の優秀な女性の為だけのものではない。

個人的に、東京五輪は何とか開催して欲しいと思っている。
でも、五輪が中止になる事で、日本の男尊女卑が少しでも改善されるなら、
五輪中止を受け入れる。
その方が、歴史的に遥かに重要。

メッセージの相手の男性の、上から目線的な文章にも辟易する。
そうやって、男性は女性を威嚇し続けて来た。
返信等する気にもなれない。

実際、今回の問題が国際的に注目された事で、
委員会のメンバーに女性を多く組み入れたり、
選挙で女性候補者を一定数入れる取り組みが挙げられた。
それらが今後すんなり進むと、甘く考えてもいないけど、重要なステップではある。
だったら、反日勢力様々でしょ。

このところ、もうFacebookをあまり見る気にもなれなくなって来た。


もう1件。
嫌なメール。

先月、Sからの誘いでランチに行ったが、
Sの強引な話ぶりで、楽しむどころではなかった。
帰宅後、2度程メールのやり取りをして、問題について伝えた。
嫌な気分を引きずったまま付き合いを続ける事は出来ないと思って、
絶交覚悟で、2度目のメールではかなり踏み込んで伝えた。

中途半端な上から目線の言い訳を読まされるかと思うと、
Sからの返信を開く気になれなかった。

今回、何日も経って、開けてみた。

シンプルな謝罪の言葉が並んでいて、
言い訳がましい事は何も書かれていなかった。

Sの強引な話し方がすぐに改善されるかどうかはまだ疑問だけど、
私ももう少し心を開いて話してみるべきか。
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