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マンガ家Mの日常
昨日か一昨日だったか、TBSのお昼の番組で、
前日の朝日新聞に掲載されたマタハラの記事について話題に出されていた。
TBSなのに、何で他の系列の会社の新聞記事?という問題はさておき。

初めの方をしっかり見てなかったんで、若干記憶が微妙かも。

番組で取り上げられていた例は、
塾だか英会話学校だかの講師の女性で、妊娠していて、
妊娠の何かの影響で体調を崩し、1ヶ月程休養していた。
上司にちゃんと届け出は出していた筈が、
理事長だか何だか、トップの方には届いていなかったらしく、
いざ戻ろうとしたら解雇の扱いになってしまっていた。
説明したものの、結局は届け出の不備やら何やらを理由にやっぱり解雇され、
訴えを起こして、1年半後何とか学校には戻れたものの、
ずっと補習授業しか就かせてもらえず、諦めて退職してしまった。

画面ではイラストで説明されていて、
女性はあくまで被害者で、学校の理事長ばかりが鬼のように酷く描かれていた。

でもね、学校の立場から見れば、
女性が休養していつ戻って来れるか分からないとなったら、
すぐにでも代理の講師を雇わなければならない。
代理の人を探すのだって大変。
女性が戻って来たからって、その人をすぐ辞めさせる訳にもいかない。
となると女性には次に誰かの空きが出来るまで補習の方に回ってもらうしかない。
契約内容にもよるだろうけど、少ない授業時間であればそれ相応の給料になる。
これは当然の措置だと思う。

生徒の立場から見ても同様。
女性が休養している間、授業料だけ支払って自習、なんて訳にはいかない。
それこそ、契約不履行で学校を訴える大騒ぎになる。

お昼の主婦向け番組だから、女性をヒロインに仕立てた論調になっていて、
女性の被害者意識をくすぐっている。
一方、仕事と家庭を両立させようと努力したけど報われなかった女性に対して
貶めたような目線を投げかける向きもいるだろう。
こういうTVを見て溜飲を下げた、一部の女性には
自分が困ってるのは全部世の中のせい、という意識が育ってしまう。

こんな事ばかり繰り返してても埒が開かない。

すると、デーモン小暮閣下が発言。
「女性が休養している間の仕事の穴埋めをどうするか考えるのが大事だ。」と。
そうなんだよ、その通り。
ただ愚痴だけこぼしてても仕方無いんで、前向きな議論で解決策を模索しなきゃ。
個人的にはワークシェアリングしか無いと思うんだけど、
それはそれでまた難しい話になるんで、ここでは書ききれない。ごめんなさい。

ところが、番組ではそういう事は予定していなかったようで、完全スルー。
情けない。 取材も何もせずに番組作ってるんだね。
そんなんだったら、マタハラの記事なんか話題にしなけりゃ良いのに。

解決策を出そうとすると、それはそれで都合が悪い人がいるから
何となくもみ消されちゃうってのもあるんだろうな。

それとも、こういう番組で女性を「私達って可哀想〜。」って気分にさせておいて
ガス抜きさせて誤魔化そう、っていう何かの策略なんだろうか?
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