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マンガ家Mの日常
ネットニュースから。

TVドラマ化もされた「山田太郎ものがたり」等のヒット作で知られる、
森永あい先生が亡くなられた。

面識は無いので、詳細不明。
デビューが1993年とあるから、50歳前後なのだろうか。
早過ぎる。
出版社のTwitterでは、体調不良としか書かれていない。

ヒット作に恵まれ、次々と連載を手がける。
マンガ家としては幸福な事だけど、確実に身体は蝕まれる。
弱肉強食の世界ゆえに、無理を承知の仕事だけど、
既に、ワークライフバランスを考える時期が来ている。

商業ペースで一定の仕事量をこなし、且つ、絵の質をキープしようとすると、
相当数のアシスタントが必要で、アシスタント料も大きくのしかかる。
コミックスが売れていれば、アシスタント料の支払いは問題無いとしても、
腕の良いアシスタントさんの絶対数は、マンガ全体の仕事量に追いついていない。
パソコンで処理したような背景画でしのぐマンガ家さんも増えたけど、
やはり、画面が美しくない。
パソコンによる表現は、機械的記号に過ぎず、人の手で描かれた絵には到底及ばない。
人として自然に生きているキャラクターを描こうとすれば、
背景も含めてひたすら手描きするしかない。
パソコン処理された絵はそぐわない。

それぞれにとっての程良い仕事量、ペースを見つけられるかどうか。
悩ましい。

ご冥福をお祈りします。

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