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マンガ家Mの日常
国立西洋美術館「ルーベンス展」鑑賞。
定期購読している新聞で招待券を貰ったので、のんびり気分で行って来ました。

大作も沢山来ていたけど、ルーベンスとしてはどれも2番手クラス。
本気の名作は、やはり現地に見に行かなければなりません。
でも、ある意味、普段見られない作品が多く見られたのは良かった。

展示も、テーマにこだわっていて、ルーベンスへの理解が深まりました。
イタリアのベネチア派の画家と影響を与え合った点にも触れられていて、
ティントレットやティツィアーノの作品も展示されていました。
全展示作品の中で一番良かったのは
ティツィアーノの「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」だったっていうのが、
ちょっと微妙かな。

ルーベンスの大作は工房のチームで描かれたものが多く、
アベレージヒッター的な作品になりがち。
なので、大作よりも、大作の為の習作や、小品の方がルーベンスの筆がしっかり入っていて、
良い作品が見られますね。
娘のクララをモデルにした小品は、幼い子の表情が実に細やかに描かれていて、
画家とモデルの間の深い人間味が表わされていました。

20歳の画学生だったルノワールが、勉強の為に
美術館でルーベンスの大作を模写したという小品も展示されていて、
デッサン力の高さに圧倒させられました。

同じ上野公園内でフェルメール展も開催中で、
まとめて9点見られるという贅沢な企画で、
こちらは長蛇の列。
この様子では落ち着いて見られそうにないので、見送りにします。
見た事のある作品だと思うし。

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