小説の書籍とか、マンガの単行本とかは、
基本、作者の取り分である印税は本の代金の10%。
この数字、押さえておいてね。
海外ではもっと高いらしくて(アメリカでは一説によると50%もあるとか)、
1冊ヒットすれば一生食って行けるとも言われてる。
その分出版のハードルも高いのかな。
原作物はこれまでにも手掛けたので、
とりあえず、私のデータから説明します。
カドカワで横溝正史先生の作品を手掛けた時のコミックスの印税は10%でした。
なので、当時は、マンガ家の印税から原作者の印税分を引かれるなんて
思ってもみなかった。
カドカワと横溝先生の作品とは直接の出版契約があるので
ある意味特別だったのかもしれないですね。
著作権者であるご遺族それぞれの配分の%が細かく決まっているそうで、
その計算がちょっと面倒だったそうです。
コミックスにする際、ページが足りなかったんで、
埋め合わせにオリジナル短編を入れてもらったんだけど、
そうすると、ページ数の配分で、また計算が面倒になるって言われちゃった。
だったら、横溝作品で読み切り短編描かせてくれるか、
最初からコミックスに合わせた枚数で描かせてくれてれば良かったのにね。
秋田書店で内田康夫先生の作品を手掛けた時は7%でした。
実はね、マンガ家の元の印税10%を折半する形で
5%が内田先生に支払われて、マンガ家の印税は5%だったの。
でもそれではマンガ家があまりに気の毒だからって、
内田先生から「こちらは3%で良いです。」って申し出があったんだって。
大作家だから懐が深いです。
コミックス印税5%ではさすがにキツいです。
2倍の部数売れなきゃ割に合わないんだけど、
原作物だからってそんなに売れるって事は無くて、オリジナルと変わんない。
(正確には、印税は売り上げではなく、発行部数に対して支払われます。)
カドカワ方式でマンガ家の印税とは別に会社の方で原作者印税を支払ってくれてれば
内田先生にこんな気遣いをいただく必要は無かったのですが。
昨今は大体こんな感じなんでしょう。
少女マンガの場合、原作物っていうと、小説からの描き起こしが多いのですが、
少年誌、青年誌のほうでは専門のマンガ原作者のシステムが昔からあって
むしろそれが主流だったりもする。
(少女マンガでも姿の見えない形での原作者もいるみたいですが。)
その場合、原作者とマンガ家の力関係で、随分印税の配分が左右されるそうです。
まぁそうだよね。
小池一夫先生だとか雁屋哲先生だとか、巨匠クラスしか名前を知らないけど、
原作者の知名度で売れるものもある筈だもんね。
少女マンガでも、売り上げがかなり伸びると
マンガ家の印税がアップされるケースもあるそうですが、
そこに至る道程はかなり遠いようです。
基本マンガ家の取り分から原作料が支払われるんで、出版社は懐は痛まない。
だから原作物の企画が立ち易いのね。
マンガ家のオリジナルは当たり外れが大きいから、
結果が見え易い原作物が無難なんでしょう。
でも、そうすると、企画を立てた編集部の責任も大きい筈なんだけど。
追加で書くと、
海外版の場合、コミックスの単価が安い上に
翻訳料、仲介手数料等もマンガ家の印税から引かれてしまうので
スズメの涙も枯れ果てる程の金額になってしまいます。
で、ハーレクインの場合。
(長くなったので次回に持ち越します。続く。すぐ書きます。)
基本、作者の取り分である印税は本の代金の10%。
この数字、押さえておいてね。
海外ではもっと高いらしくて(アメリカでは一説によると50%もあるとか)、
1冊ヒットすれば一生食って行けるとも言われてる。
その分出版のハードルも高いのかな。
原作物はこれまでにも手掛けたので、
とりあえず、私のデータから説明します。
カドカワで横溝正史先生の作品を手掛けた時のコミックスの印税は10%でした。
なので、当時は、マンガ家の印税から原作者の印税分を引かれるなんて
思ってもみなかった。
カドカワと横溝先生の作品とは直接の出版契約があるので
ある意味特別だったのかもしれないですね。
著作権者であるご遺族それぞれの配分の%が細かく決まっているそうで、
その計算がちょっと面倒だったそうです。
コミックスにする際、ページが足りなかったんで、
埋め合わせにオリジナル短編を入れてもらったんだけど、
そうすると、ページ数の配分で、また計算が面倒になるって言われちゃった。
だったら、横溝作品で読み切り短編描かせてくれるか、
最初からコミックスに合わせた枚数で描かせてくれてれば良かったのにね。
秋田書店で内田康夫先生の作品を手掛けた時は7%でした。
実はね、マンガ家の元の印税10%を折半する形で
5%が内田先生に支払われて、マンガ家の印税は5%だったの。
でもそれではマンガ家があまりに気の毒だからって、
内田先生から「こちらは3%で良いです。」って申し出があったんだって。
大作家だから懐が深いです。
コミックス印税5%ではさすがにキツいです。
2倍の部数売れなきゃ割に合わないんだけど、
原作物だからってそんなに売れるって事は無くて、オリジナルと変わんない。
(正確には、印税は売り上げではなく、発行部数に対して支払われます。)
カドカワ方式でマンガ家の印税とは別に会社の方で原作者印税を支払ってくれてれば
内田先生にこんな気遣いをいただく必要は無かったのですが。
昨今は大体こんな感じなんでしょう。
少女マンガの場合、原作物っていうと、小説からの描き起こしが多いのですが、
少年誌、青年誌のほうでは専門のマンガ原作者のシステムが昔からあって
むしろそれが主流だったりもする。
(少女マンガでも姿の見えない形での原作者もいるみたいですが。)
その場合、原作者とマンガ家の力関係で、随分印税の配分が左右されるそうです。
まぁそうだよね。
小池一夫先生だとか雁屋哲先生だとか、巨匠クラスしか名前を知らないけど、
原作者の知名度で売れるものもある筈だもんね。
少女マンガでも、売り上げがかなり伸びると
マンガ家の印税がアップされるケースもあるそうですが、
そこに至る道程はかなり遠いようです。
基本マンガ家の取り分から原作料が支払われるんで、出版社は懐は痛まない。
だから原作物の企画が立ち易いのね。
マンガ家のオリジナルは当たり外れが大きいから、
結果が見え易い原作物が無難なんでしょう。
でも、そうすると、企画を立てた編集部の責任も大きい筈なんだけど。
追加で書くと、
海外版の場合、コミックスの単価が安い上に
翻訳料、仲介手数料等もマンガ家の印税から引かれてしまうので
スズメの涙も枯れ果てる程の金額になってしまいます。
で、ハーレクインの場合。
(長くなったので次回に持ち越します。続く。すぐ書きます。)
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