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マンガ家Mの日常
とにかく、ひたすら、
録画してあった資料用の番組(主にドキュメンタリー)を整理。
レコーダーが壊れる前に。

CMとか、前後の不要な部分とか、芸能人の不要な喋りとか、
面倒でも、色々細かくカットしていく。

番組のジャンルをいくつかに分類して、
なるべく1枚のディスクにジャンルが揃うようにダビングする。
スマートな分類を目指すが、それも結構難しい。
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DVDレコーダー、
ダビングをしようとしたら、ディスクが使用出来ないとの表示が出た。

ディスクには、ごく稀に不良品もある。
試しに別のディスクを入れてみたが、やはり受け付けない。
新しいディスクの初期化が出来ない。

何度かディスクを入れたり出したりしていたら、ようやくご機嫌が治ったのか、
何とか操作出来るようになった。

レコーダー、もう10年を過ぎている。
微妙な不具合が続く。ヤバイ。
そろそろ買い替えなきゃ。
いや、2、3年前からそうだった。

ダビングの不調はまずい。
取り急ぎ、レコーダーのご機嫌伺いをしながら、
資料用に録画してあった番組のダビングをしている。
これらが見られなくなると結構厳しい。

白土三平先生、誤嚥性肺炎で逝去された。
89歳。

江戸時代、非人として生まれ、忍者になった少年カムイを通して、
壮絶な農民一揆を描いた大作「カムイ伝」が心に残る。

子供の頃、TVアニメの「カムイ外伝」から入り、
その後文庫版で「カムイ外伝」を読む。
昭和の戦後のマンガのヒーローの1人として、貧しさに抗い、孤独の中で彷徨する。

中高生の頃は限られたお小遣いで細々とマンガを買い集めていたので、
多くは買えず、「カムイ伝」は中学時代に友人から借りて読んだ。
こちらは長期に渡って執筆された作品で、絵柄が次第に重くなり、
ストーリーも凄みを増していった。
当時はまだ内容を受け止めきれず、
一揆を起こした農民達が捕らえられ、残忍な仕打ちを受けるシーンばかりが
印象に刻まれている。
高度経済成長を経て、豊かさを享受し始めた時代に生まれ育った身には、
過ぎ去った時代の話としてしか捉えられなかったのだろう。
今読み直せれば、違う印象を抱くかもしれない。

亡くなられる間際まで、「カムイ伝」の先の構想を練っておられたとか。

ご冥福をお祈りします。

バンクシー作「風船と少女」

オークション会場で競り落とされた瞬間に、
額縁に仕掛けられていたシュレッダーが作動し、絵の下半分が切り刻まれた。
裁断が途中になったのは、シュレッダーの故障。

その作品の落札価格はおよそ1億5千万円。

それが、タイトルも新たにオークションにかけられ、29億円で落札された。

何だか馬鹿馬鹿しい。
所詮、ステンシルでしょ。

落札者は、美術の歴史の一部としての価値を見たのだろうけど、
こんな物、安い手品でしかない。

バンクシーという虚構に、何を求めるのか。

ネットニュースで、増山法恵氏の訃報を知る。

竹宮惠子先生による通達の形となった。


かねてより、喘息等の複数の持病を抱えて療養中で、
状態は安定していた筈が、6月30日に突然亡くなられた。
訃報が自然に伝わるのを望んでいたが、
竹宮先生のところに頻繁に問い合わせがあり、
タイミングを計って、竹宮先生からの発表となった。

短い記事だったので、それ以上の詳細は分からない。


何とも言い難いけれど、

竹宮先生としては、この数年間の増山氏の容態を見て、この日を予期し、
増山氏の心残りを少しでも軽減させようと、若き日の問題を見つめ直し、
今作を手がけたのではなかろうか。

願いが叶ったとは言えない運びになってしまい、残念だったけど、
それも一つの区切りなのかもしれない。


ご冥福をお祈りします。