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マンガ家Mの日常
コツコツと修正作業を進めています。
TVかけ流し。 孤独。
思ったようにははかどらない。


スクリーントーンはペン線の上からカッターナイフの刃を沿わせれば
綺麗にカット出来る筈なんだけど、あちこちはみ出しがまだ残ってる。
この時のアシスタントさんの仕事ぶりはかなり良い方なんだけど、
気になる箇所は処理しなければならない。
幅0.2mmくらいのもんだと思うよ、絹糸のような筋をカットする。
それがプロの仕上げ仕事。

オフセット印刷になってから雑誌での画面が大分綺麗になった。
でも、雑誌の段階ではやや白っぽい画面に抑えておいた方が無難。
コミックスになる段階でもう少し色味を足して、画面を濃くする。
今回は先ず雑誌からだけど。

この原稿を描いたのって、もう10年くらい前? 覚えてない。
その後スクリーントーンの種類も増えたので、新しいトーンを色々貼ってみる。
やっぱり画面が華やかになる。


原稿は10年くらい前だけど、原作は更に古い。
あっ、事件の小道具にカセットテープが使われてる!
変更しようがない。
今だと、スマホで録音してクラウドでPCに保存。
探偵も警察も、PCに張り付きっぱなし。

他にも、ケータイとかは日々進歩するので、古さが目につく。
カラオケのビデオなんかでは敢えてケータイを出さないんだってね。
探偵ものは大変。
見る度に、おいおい、そこはスマホだろ、とか思っちゃうよ。


印刷の入稿がデジタルになって、編集さんの写植貼り作業が無くなった。
この原稿はまだ写植。
良いけど...、あちこち写植が斜めになってるし、
写植用のボンドがはみ出して、汚い。
明らかに失敗してる箇所もあって、原稿に広範囲にボンドがくっ付いている。
消しゴムをかけても取れやしない。
心血注いで、綺麗な線を引き、原稿を美しく仕上げたのに...。
編集さんの雑な作業。
殺意が浮かぶ。

写植の文字をやたら大きく打ちたがる編集さんも居る。
その方が見易いと勘違いしてる。 センスが無い。
吹き出しにギチギチに大きな文字が入ると圧迫感があってうっとおしいし、
絵の邪魔。
画面全体のバランスってもんが分かってない。

写植にも著作権があるそうで、デジタル入稿になって以前の写植が使えなくなり、
文字が変わった。
今回どうなるのかな? 発行の出版社が変わるから全部入れ替えかな。
そうだとありがたいのだけど。


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