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マンガ家Mの日常
新聞の社会面に小さく記事が出ていた。

秋田書店の少女誌女性誌で、景品の発送を誤魔化すよう指示された編集者が
精神的に疲弊して仕事が出来なくなり、挙句発送の罪を被せられて懲戒解雇され、
消費者庁を通じて訴えを起こした件。

解雇無効を求めての裁判だったけど、
秋田書店が解決金120万円を支払い、女性は退職する形で和解となったとある。

秋田書店のコメントは
「和解金を支払うことで早期解決による平穏を考えた。」
となっているそうだが...、
おい、ふざけんじゃねぇぞ、と思う、確実に。

いかにも、
「自分達は悪く無いけど、面倒を避ける為にお金を出した。」
というような言い草。お前はマイケル・ジャクソンか!?


はっきり言う。
秋田書店は完全に「黒」!


被告の秋田書店は、裁判で自分達の正当性を証明出来なかった。
そりゃそうだろう、黒なんだから。
でも、原告の編集者の女性も、この先裁判を継続したとして、
復職が認められて元通りの編集の仕事が出来るようになる見込みも見出せない。
それで、原告が正しいという判断を踏まえての裁判所からの和解提案となった訳だ。

原告に100%の勝利は与えられそうに無いから、
程々の勝利で勘弁してね、という事。
編集者は退職を受け入れざるを得無いので、
裁判所が提示した和解金の額は、実際はもっと高額だった筈だが、
被告がゴネて、出したがらなければそれまでになっちゃうので、
原告が費やした弁護士費用分くらいの金額にして、
被告の秋田書店は原告編集者に利益をもたらさない状況を作った。


原告となった編集者の対応を記事等で見る限り、
危機的状況を上手く乗り切る知恵や体力に乏しいタイプだったようなので、
編集者として先々活躍出来たかどうかは疑問だったのだけど、
裁判を最後までやりきった勇気は大いに賞賛してあげたい。


緩い結果のように見えるけど、和解金が支払われた事実は事実。
裁判記録にも留められる。

被告秋田書店の負けを国家が認めた。
その事実は重く受け止められるべき。


本当は、秋田書店が反省して、
二度とこういう事を起こさないようにすれば良いのだけど。
...それはどうなのかな。期待薄。
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