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マンガ家Mの日常
読み損なっていた昨日の朝刊に目を通すと、
萩尾望都先生が文化功労者に選出されたとの記事。

1日遅れを取ってしまったけれど、お祝いのお花を申し込みに行く。

前回の50周年記念の原画展で、
お祝い事の花を贈るのも最後だろうと思っていた矢先の事。
贈る側もちょっと祝い疲れ。
でも、お祝い事にお花は欠かせない。

お花に添えるメッセージに、何と書くべきか迷った。
「賞」ではないので、「受賞おめでとうございます。」とはならない。
ネットでざっくり調べてみたところ、やはり、
「選出」を祝う形になるらしい。

文化功労者ってのが、どういうものなのか。
文化勲章や、前回の紫綬褒章とも違うのは何故なのか。
よくわからない。
課税されない年金が貰えるらしい。

遥か昔になるけど、アシスタントとして伺わせて頂いた時、
萩尾先生から
「先生という呼び方はやめにしましょう。学校の先生みたいだから。」
というお話があった。
でも、さすがに「萩尾さん」とは呼べないし、
腰掛けアシスタントでは「モー様」もお互い辛い。
対面であったり、電話だったりした時には、「先生」になる。
年賀状等では「様」にしている。

エスタブリッシュメントに対して抵抗する作品を描き続けて来られて、
お国からの「賞」を受けられるのは、むず痒いものではと推察する。

でも、勲章とかって、親御さんの世代には喜ばれるから、
ご家族の為にも受ける意義はあるのだろう。


ブログを書いていて、ふと思った。

当時、「モー様」って呼べる可愛げがあったら、
もっとお近づきになれていたかもしれない。

でも、アシスタントではなく、自分の原稿を描く方向に進んだので、
何れにしても、近しくなれる時間も無かった。
萩尾先生も、自作を描く事を望んで下さっていたし。

お祝いの花は、気持ちの表れ。

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