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マンガ家Mの日常
「メッシュ/苦手な人種」の1シーン。

美人で優等生の姉ポーラは出来損ないの妹ルーを気にかけて、
ルーが入り浸っているロックバーを訪れると、
ルーが憧れている男性ハブがポーラに一目惚れして、ダンスに誘う。
ロックバーに来た事もなかったポーラだが、軽々と踊って注目を集める。

ルー「姉さんはいいわ、美人だからいつだって注目あつめて...ほめられて...」
ポーラ「心配したのに...何を怒ってるの......」(中略)(以下、部分的に抜粋)
   「そんなの怒るのへんよ」
   「そんなこといちいち気にしなきゃいいでしょ神経質に」
           「あなたそれだから好かれないのよ」
   「人の言うことなんか聞きながしてしまえばいいじゃない」
ルー「あたし...聞きながせない......!」
ポーラ「そこがダメなのよ......ルーあなた病気なんじゃないの......?」
   「いやだ...あの子どうして怒ったの?
    まるであたしが悪いことでも言ったみたいだわ......」
メッシュ(言ったんじゃないの)


姉妹は憎み合っているわけではなく、互いに思いやりも持っている。
しかし、感性のレンジのズレが理解を阻み、決して交わらない。
ルーはその後の出来事や周囲の人々との関わり合いを通して成長するが、
ポーラの天然(アスペルガー的な?)は一生変わらない(だろう)。

優等生で良妻賢母の姉や、美人の伊東愛子先生についての表現等から、
萩尾先生は妹ルーの側と思えていたが、
竹宮先生との関係性を見ると、天然の姉ポーラとも共通する。
そして、作家として、冷静な観察者メッシュの立場でもある。
自分自身の内側から複雑な人間性を引きずり出し、
それぞれをキャラクターとして肉付けして、
人と人との軋轢と、自分自身の内側の葛藤を描いた。
マンガ家萩尾望都の真骨頂がここにある。

(続く。)
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