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マンガ家Mの日常
この言葉を知らなかったのだけど…。

カルチャーをキャンセルする事。
要するに、過去の作品を現在の価値基準に合わせて書き換える作業。
(という解釈で良いのかな。)

例えば、有名な作品では、横溝正史先生の「獄門島」。
推理の要になった言葉が、現在では差別用語に当たるとして、
その後のドラマ版等では少しずつ変えられていった。

最近では、二ノ宮知子先生がヒット作「のだめカンタービレ」で、
セクハラに当たるのではとご自身で判断された箇所を描き直し、
今後発行される際には改稿したものが使用されるらしい。
(経費削減の中、そんな事をさせてもらえる作家、もしくは作品は限られている。)

新規の読者が読む場合を想定して、現状に合わせるのもわからないではないけど、
果たしてそこまでする必要があるのかなとも思う。
キリが無い。
手塚治虫先生や石ノ森章太郎先生、藤子不二雄先生達の過去作は
大半が読めなくなってしまう。

キャンセルカルチャーについて語られていた新聞記事では、
犯罪等の加害者の作品が市場から排除されるケースについて触れられていた。
それも時々どうかなぁとも思う。
ちょっと判断が難しい状況の場合もあるかな。
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